Googleのアルファベット、初の円建て社債発行へ|数千億円をAI投資に充当
2026年5月11日 19:58 Arai Yu
グーグル親会社のアルファベットが、同社として初めて円建て社債を発行する準備に入りました。発行規模は数千億円規模となる見込みです。
調達資金はAI分野の投資に充てる計画で、日本の低金利環境を活用した資金調達の多様化が進んでいます。
日本市場での資金調達を本格化
今回の起債は、アルファベットにとって日本の債券市場への本格進出です。これまでドルやユーロなど外貨建てでの調達実績はありましたが、円建て社債の発行は初めてです。
発行準備は5月11日時点で進んでおり、主幹事にはBofAセキュリティーズなど3社が入る見通しです。発行額や利率、満期などの条件は現時点で固まっていません。
日本は主要国の中でも金利水準が低く、巨額の資金を比較的低コストで集めやすい市場です。投資家層も厚く、海外の大型発行体にとっては、ドル市場やユーロ市場に続く有力な調達先です。
AI投資需要が社債発行を押し上げる
調達資金はAI関連投資に振り向けられる計画です。生成AIの競争が激しくなるなか、必要になるのはソフトウエア開発費だけではありません。計算資源を支えるデータセンター、半導体、電力、ネットワークといった基盤整備に巨額の資金がかかります。
アルファベットは直近でも外貨建てで2兆円相当を超える起債を進めており、2月にはポンド建て100年債の発行計画も伝わっていました。今回の円建て社債は、その延長線上にある動きです。AIをめぐる投資競争が、テック大手の財務戦略そのものを変えつつある構図が見えてきます。