トランプ政権の政府効率化省「DOGE」がChatGPTで「アジア系や先住民族への言及」をスキャンして助成金打ち切り措置を決定していたとして違法の判決が下る – GIGAZINE

2026年05月11日 20時00分
メモ


アメリカの政府効率化省(DOGE)はトランプ政権下で2025年1月に設立された組織で、一時期はイーロン・マスク氏がリーダーを務めて予算削減を目的に政府機関の体制刷新や助成金見直しを進めていました。DOGEの決定には不満や反対意見も続出していたのですが、2026年5月7日にはアメリカの地方裁判所によって「DOGEによる1億ドル超えの助成金打ち切り措置」を差し止める判決が下されました。

Judge says DOGE grant terminations are unlawful and ‘troubling’ – ABC News
https://abcnews.com/Politics/judge-doge-grant-terminations-unlawful-troubling/story?id=132762412

Judge rules DOGE’s cuts to humanities grants were unconstitutional – The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/politics/2026/05/07/doge-neh-humanities-grants-ruling/

DOGEは2025年に全米人文科学基金(NEH)によって承認されていた1400件以上の助成金の取り消しを決定していました。取り消された助成金の合計金額は1億ドル(約160億円)に達していました。

DOGEによる助成金打ち切り措置に対して助成金の受給者たちは訴えを起こしており、2026年5月7日に連邦地方裁判所が助成金打ち切り措置の撤回を命じる判決を下しました。コリーン・マクホン判事は「DOGEによる審査プロセスは、NEHの通常の助成金審査プロセスに準拠しておらず、類似点すらなかったことに異論の余地はない」と指摘しています。

ABCニュースによると、裁判においてDOGEの元職員が「ChatGPTとDEIキーワードを用いて助成金削減の対象を決定していた」と証言していたとのこと。マクホン判事は「『黒人の公民権運動の歴史』『ホロコーストに関するユダヤ人の証言』『しばしば忘れられガチなアジア系アメリカ人の経験』『先住民族の子どもたちへの恥ずべき扱い』『女性への言及』といった申請を能力の欠如や浪費の象徴として扱うことは違法である」と述べ、DOGEによる助成金打ち切り対象の選定には重大な誤りがあったと指摘しています。

なお、DOGEは2025年11月に解散が報じられていましたが、DOGEは解散報道を否定しています。

トランプ政権がDOGEを解散したと報じられるもDOGE公式が自ら否定 – GIGAZINE


DOGEの公式Xアカウントは更新を続けており、直近のポストは2026年4月12日です。

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