アレックス・コーエンは、自身のAI利用のうち90%をClaudeが占めていると述べた。Bloomberg via Getty Images/Alex Cohenザンダー・マーケティングのアレックス・コーエンCEOは、業務で使用するメインの業務用AIをChatGPTからClaudeへと切り替えた。Claudeのほうが自分に対してより深く問いかけてくれるが、障害発生時に備えてChatGPTをバックアップとして維持しているという。報道によると、ChatGPTを運営するOpenAIは、収益およびユーザー成長の目標を達成できていない。
この記事は、イギリスのケント州を拠点とするザンダー・マーケティング(Xander Marketing)のCEO兼創業者、アレックス・コーエン(Alex Cohen)氏(42)とのインタビューに基づいている。文章は長さとわかりやすさのために編集している。
私は2022年12月にChatGPTを使い始めた。その約10カ月後にClaudeを試したのは、主に好奇心からだった。
使い始めた当初から、明らかに違っていた。Claudeのほうが一貫して文章作成能力において勝っていると感じている。私は小規模なマーケティング会社を経営しており、ブランド向けのコンテンツを大量に制作している。ChatGPTとClaudeに背景情報(コンテキスト)とともに同一のプロンプトを与えると、Claudeのほうが最初から私のイメージに近い結果を出した。

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それが私たちの働き方を変え始めた。2025年、私は本格的にClaudeを主軸として使うようになった。チャットボットという感覚がなく、まるでひとつの完全なオペレーティングシステムのように感じられる。
現時点では、Claudeを使用する割合は80〜90%に達しており、GeminiとChatGPTはそれぞれ5%程度だ。
段階的な移行を経て、今や社内のほぼすべての業務はClaudeで
当社でははじめから、ClaudeのほうがChatGPTよりもクライアントの「ブランドボイス」を捉え、的確にコンテンツへ反映できると感じていた。そこで、ライティングコンテンツの多くをClaudeで制作するようになったが、ChatGPTも引き続き使用していた。
現在ChatGPTを使うのは、画像を生成するときぐらいしかない。Claudeには写真やイラストを生成する機能がないためだ。一方、戦略面においては、Claudeのプロジェクトツールを利用して「共同CEO」を構築し、相談相手として活用している。そのため、ChatGPTを戦略立案や代替手段として使う機会は、ごくたまにしかない。
私は次第に、Claudeのアウトプットを好むようになった。ChatGPTは私の意図に同意しているだけのように感じられることが多いが、Claudeは多くの質問を投げかけ、プロンプトに対して異論を唱えてくる。
Claudeとの対話は、単に聞き心地の良い言葉を並べられるのではなく、人間と話しているような感覚に近い。これが私のビジネスを大きく変えた。以前ならコピーライターに依頼していたようなコンテンツ制作も、今ではClaudeに直接任せてもよいと思うほど信頼している。
運用面での最も大きな違いは、Claudeの「プロジェクト」や「スキル」といった機能を活用することで、チャット間での背景情報を再利用できるようになったことだ。これによって、Claudeは私たちの働き方の中核的な存在となった。
初めは優位に立っていたChatGPT
AIが普及し始めた当初、AIといえばChatGPTしか思い浮かばなかった。今では選択肢が増えている。
Claudeが「プロジェクト」や「スキル」のアップデートを重ねるにつれ、ChatGPTは後手に回っているように感じられる。ChatGPTにも同様の機能はあるが、設定や利用はClaudeのほうが簡単だと思う。特にスキルについては、私はすでにClaude内で自分専用の「オペレーティングシステム」を構築している。
特に効果が大きかったのは、頻出するAI特有の表現を排除する「人間らしい文章作成スキル」をClaudeに組み込んだことだ。最初の段階で完成に近いアウトプットが得られるため、何度もやり取りしてプロンプトを重ねる必要がなく、トークン消費も抑えられる。
ROI(投資収益率)計算ツールの作成、ウェブサイトやアプリのバイブコーディングといった作業はChatGPTでも可能だが、私がそれに取り組むようになったのはClaudeを使い始めてからだった。