悪用されれば素人でもハッカーに… システムの弱点を瞬時に見抜く新型AI「クロード・ミトス」、世界のサイバー防衛の常識を変える脅威とは?【サンデーモーニング】(TBS NEWS DIG Powered by JNN)

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■新型AI「クロード・ミトス」神話レベルの能力

そもそも情報システムには、セキュリティホールといわれる欠陥、「穴」が常に存在します。スマホなどを使っていたら「アップデートのお願い」を目にしますよね?あれは穴をふさぐ作業で、穴から侵入されると、システムダウンなどを起こされる恐れがあります。

ただし、穴がどこにあるのかはわからないので、これまでは、専門家がツールなどを使い、膨大な時間をかけて、穴を一つ一つ探し、穴が見つかったら、手作業で「セキュリティパッチ」をあてて塞いでいました。

■27年間気づかなかった「穴」を発見 悪用されるリスクは

ところが「ミトス」は違います。遙かに速く多くの穴を見つけることができ、「世界一堅牢」と言われる基本ソフトの、27年間誰も気づかなかった穴を発見し、世界中がその検知能力の高さに衝撃を受けました。

まさに、トップクラスの専門家が束になっても敵わない神業をしてのけるAIなので、悪用された場合のリスクが非常に危惧されているのです。

例えば「ランサムウェア攻撃」。もし病院が狙われると、犯罪者にシステムの機能が止められ、患者の生命などを人質に金銭を要求されます。

AI研究者の、北陸先端科学技術大学院大学・今井翔太客員教授は、「犯罪者にとっては、高度な専門知識がなくても、一般的なサイバー知識があれば実行でき、犯罪件数が相当増える恐れがある」と警告します。

■「今後は『防御される前提』」ミトス一般公開は先送り

また「防御側の限界」という問題もあります。アメリカのセキュリティ業界は、「AIは瞬時にたくさんの穴を見つけるので、人間の手作業で塞ぐのが追いつかず、パンクする」などと警鐘を鳴らしています。