ディスプレイを持たない「Google Fitbit Air」発表。Geminiで健康管理 | Dream Seed

Googleは5月7日、フィットネストラッカーの新モデル「Google Fitbit Air」を発表しました。ディスプレイをの持たない軽量のフィットネストラッカーで、「Gemini」を活用した健康コーチング機能を搭載することが大きな特徴です。日本市場でも同日からGoogleストアで予約受付が始まっています。

日本でのGoogleストア価格は1万6800円。カラーはObsidian、Fog、Lavender、Berryの4色展開で、発売は5月26日。

画面を持たないミニマル設計、24時間装着を想定

Google Fitbit Airは、ディスプレイを搭載せず、バンドに収まるカプセル型のトラッカー本体と付け替え可能なバンドを組み合わせて使うスタイルを採用しています。常時装着しても負担にならない軽さと、シーンを選ばないデザインを両立させ、就寝中も含めた24時間365日のトラッキングを想定した設計です。

防水・耐水性能は水深50mまでに対応し、シャワーや水泳でも装着したまま利用できます。記録したデータはスマートフォンの「Google Health」アプリで確認でき、AndroidだけでなくiPhoneとも連係可能です。

搭載するセンサーと新たなアルゴリズムにより、心拍数、歩数、アクティブ ゾーン時間、距離、消費カロリーを24時間自動で記録します。さらに血中酸素ウェルネス(SpO2)、心拍変動、呼吸数、皮膚温の変動、安静時心拍数といった指標も計測可能です。

就寝中や安静時には心拍リズムをモニタリングし、心房細動(AFib)の兆候があれば通知する機能も用意されています。睡眠面では「睡眠スコア」と「睡眠ステージ」を算出し、毎朝の睡眠の質を可視化。日中のトレーニングでは「カーディオ ロード」と「準備度スコア」を組み合わせ、その日の身体の状態に合わせたデイリーゴールを提案します。

ワークアウトモードはランニングや筋トレなど40種類以上に対応し、AIによる自動検出にも対応。屋外でスマートフォンを携帯すればGPSログを利用した「ワークアウト強度マップ」で、ルート上のペースや心拍ゾーンを後から確認することも可能です。

バッテリー駆動時間は最長7日。急速充電に対応し、約5分の充電で最長1日分の駆動時間を確保できるとしています。残量が20%を切るとバイブレーションと赤いLEDの点滅で通知する機能もあります。

Geminiが健康管理をサポート、新アプリGoogle Healthと連携

Google Fitbit Airに合わせ、新アプリのGoogle Healthも発表されました。従来のFitbitアプリに代わるもので、「Gemini」をベースに開発された「Google Healthコーチ」を利用できるのが特徴です(サブスクリプション Google Health Premium 月額1580円への加入が必要)。

ユーザーが目標やライフスタイルを伝えると、それに合わせた長期的なフィットネスプランや日々の睡眠改善のアドバイスを対話形式で提案。新しいタイムゾーンへの移動やケガからの回復といった日常の変化にも、プランを柔軟に調整しながら寄り添います。

なお、Google Fitbit Airの予約購入者には、Google Health Premiumの3カ月の無料トライアルが付属します。

予約購入特典、Google Health Premium 3カ月無料も

Googleストアでは5月25日まで、Google Fitbit Airの発売記念キャンペーンを実施中です。予約購入者には次回の買い物に使える5580円分のGoogleストアポイントがプレゼントされます。

対象製品の下取り増額キャンペーンも併催されており、例えばFitbit Charge 6を下取りに出した場合、実質7980円から購入することも可能です。期間中の購入者には前述の通りGoogle Health Premiumの3カ月無料トライアルも付属します。

Geminiを身近にするお手頃価格、Pixel Watchとの棲み分けも

Google Fitbit Airの1万6800円という価格は、Pixel Watch 4(45mmで5万2800円から)と比べておよそ3分の1の水準です。ディスプレイや単独通信機能を省きつつ、「Gemini」をベースとしたGoogle Healthコーチとの連携やAFib検知などコア機能はしっかり押さえており、「Geminiを使った健康管理」を試してみたいユーザーにとっての入門機としての立ち位置が明確に打ち出されています。

なお、Google HealthやGoogle Healthコーチは、Pixel Watch 4でも利用可能。2つのデバイスの併用も可能で、運動中はディスプレイのあるPixel Watch 4、就寝時は邪魔にならないFitbit Airという使い分けにも対応します。

かつてのAmazon Halo、画面を持たないバンドの再来

画面を持たない超軽量のフィットネスバンドという形状は、過去に存在した製品をどこか想起させます。Amazonが2020年8月に米国で投入した「Amazon Halo Band」も、ディスプレイを搭載せずに装着感を最小化し、収集したデータをスマートフォンのアプリ側で確認するというコンセプトでした。月額3.99ドルのサブスクリプションサービスと組み合わせ、AIによる音声トーン分析や3Dボディスキャンといった独自機能を提供していたのも記憶に新しいところです。

しかしAmazon Haloは日本に上陸することなく、2023年7月31日にサポートを終了。8月1日以降はデバイスとアプリの双方が機能を停止し、収集データも削除されるという最後を迎えました。コロナ禍で広がった健康意識の高まりを背景に登場しながら、競争の激しいウェアラブル市場で約3年で姿を消した格好です。

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画面を持たないシンプルなバンドにAIによる健康解析を組み合わせるというアプローチ自体は、Amazon Haloがすでに描いていた構図でもあります。Google Fitbit Airはそのコンセプトを、Geminiという生成AIと、すでにグローバルでユーザーを抱えるFitbit/Google Healthのデータ基盤、そして日本市場への正式展開という形で再構築した製品と位置づけることもできるでしょう。