「Looki L1」は、ユーザーの日常を記録し、理解し、ともに考えるマルチモーダルAI 搭載ウェアラブルだ。視覚・音声データを統合解析。ライフログを自動生成する重さ30gのペンダント型カメラが、2025年9月の発売以来、人間とAIの関係を静かに問い直している。

最新のAI 技術を搭載しているとは思えない、コミカルな形をした「Looki L1」。丸みを帯びた形状や素材感がモノと技術と人との距離感を近づける。カラーはグリーン、ホワイト、ブラックの3色。199ドル(約31,600円)。
「現状のAIは、あえて情報を与えない限りは、ユーザーがどこに出かけ、誰と出会い、どんな話をして、何を食べたのかを知る由もありません。でもAIと人をつなぐ“ コネクター” があれば、AI はもっとユーザーを多面的に理解し、寄り添い、共鳴し合える存在になる」。
こう語るのは、AIハードウェアスタートアップLooki(正式名称:Looki Tech Limited)のCEO、孫洋(ソンヤング)だ。2024年に中国・深圳とカナダ・トロントを拠点に創業し、カメラやマイクなど複数のセンサーから得た情報を統合処理する「マルチモーダルAI」搭載のウェアラブルデバイス「Looki L1」(以下L1)を開発した。孫によれば、既存のデジタルデバイスが、人が与えた情報やコマンドをきっかけに機能する「受動的なデバイス」であるのに対し、L1は複層的かつ積極的にデータを収集し、よりユーザーに近い感覚で情報を認識。柔軟な生成を可能にする「積極的なデバイス」だと考えている。
L1の最大の特徴は、日常の記録から編集までをAIが自動で行うライフログ機能だ。AIモードをオンにすると、L1は周囲の環境を感知しながら自律的に撮影・録画・録音のタイミングを判断する。「ユーザーがベッドに横になっていたり、じっと集中しているときは録画頻度を減らし、出かけたり大勢と話したりしているときには録画時間を増やす。機能拡張アプリを使えば、記録はクラウドに転送され、日ごとに出来事を整理。ユーザーの指示に応じて、それらをハイライト動画やVlog、写真アルバム、コミックなどに展開することもできます」。
AXIS Media Membership会員限定の記事です
ご利用いただくには会員登録(無料)が必要となります。ご登録いただくとオンライン上でいつでも新着記事を3本まで読むことができます。
有料プランにご登録いただくと、すべての記事が読めるだけでなく拡張プログラム「CONNECT」にもお得にご参加いただけます。