
グーグル・ディープマインド共同創業者兼最高経営責任者のデミス・ハサビス氏と面会するイ・ジェミョン(李在明)大統領(c)news1
【04月29日 KOREA WAVE】韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領は27日、グーグル・ディープマインドのデミス・ハサビス代表と会い、2030年前後に汎用人工知能(AGI)が到来する可能性や、基本所得を含む新たな経済モデルの必要性について協議した。キム・ヨンボム(金容範)大統領室政策室長が同日午後、記者説明を開き、明らかにした。
キム・ヨンボム室長によると、イ・ジェミョン大統領がAGIに到達する時期を尋ねると、ハサビス氏は「今後5年以内、早ければ2030年に、人間のあらゆる認知能力を駆使する汎用人工知能、すなわちAGIが可視化されるだろう」と述べた。さらに「その波及効果は産業革命以上の大きな社会変化を、はるかに速い速度でもたらす可能性がある」と見通した。
ハサビス氏は「AIを科学的発見の道具として活用することが究極の目標だ」とし、「新素材開発や難病治療などで突破口を開くことができ、人類は新たな黄金期を迎える可能性がある」と語った。
両氏は、AIが低成長、気候危機、医療問題などの難題を解決し、新たな繁栄を開く強力な道具になり得る一方、戦争に使われたり、貧富の格差を深めたりする危険も抱えている点で認識を共有した。そのうえで「責任あるAI利用のため、国際社会が知恵を集めるべきだ」との考えで一致した。
イ・ジェミョン大統領は、AIがもたらす失業や雇用問題への対応の重要性に触れ、事前準備の必要性を強調した。これに対しハサビス氏は「雇用への影響を予測するのは難しい」としながらも、「仕事の定義と富の再分配を考える新しい経済モデルが必要だ」と述べた。
イ・ジェミョン大統領は「20年前から基本所得について語ってきた」とし、「今こそ基本所得が必要なのではないか」と言及した。ハサビス氏も、その必要性に同意した。ハサビス氏はまた「雇用を代替するロボットの生産性向上分を、ロボットを教育する労働者に還元する方法も考える必要がある」と付け加えた。
韓国政府が推進するAI安全に関する国際協力構想について、ハサビス氏は「韓国がこうしたプロジェクトを主導していることが印象深い」と述べ、「ハブが構築されれば、国際的なAI安全基準を話し合う議題へ発展し得る」と評価した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News