OpenAIに刑事捜査のメス、ChatGPTが銃撃犯に「武器や時間」を助言か – CNET Japan

 2025年4月、フロリダ州立大学のキャンパスで男が発砲し、大人2人が死亡、6人が負傷した。銃撃犯は殺人および殺人未遂の罪に問われている。フロリダ州当局はこのほど、「ChatGPT」開発元のOpenAIにも刑事責任があるかを判断するために捜査を開始した。

 フロリダ州のJames Uthmeier司法長官は米国時間4月9日の発表で、「ChatGPTが銃撃犯を支援するために使われた可能性が高いことを把握した」としていた。

 「巨大IT企業がこれらの技術を展開する際、われわれの安全とセキュリティを危険にさらすべきではないし、それは許されない」(同氏)

 21日、Uthmeier氏はOpenAIとChatGPTに対する刑事捜査を開始したことを明らかにした。

 ChatGPTなどのチャットボットは、死亡事故や被害への関与をめぐる民事訴訟の対象となってきたが、ChatGPTとOpenAIが刑事捜査の対象となるのは今回が初めてだ。

 OpenAIの担当者は、コメントの依頼にすぐには応じなかった。

 同社の広報担当者はNPRに対し、「昨年のフロリダ州立大学での乱射事件は悲劇だが、ChatGPTはこの恐ろしい犯罪に責任を負うものではない」と語った。

 広報担当者によれば、ChatGPTは「インターネットの公開情報から広く見つけられる情報をもとに、質問に対して事実に基づいた回答を提供しており、違法または有害な活動の助長や促進はしていない」という。

銃、弾薬、時間、場所を助言した疑い

 刑事捜査は、刑事責任の所在を判断するために、法執行機関や公務員によって行われる。21日の記者会見でUthmeier氏は、「この凶悪な犯行の前に、ChatGPTが銃撃犯に重要な助言をしていたことが判明した」ため、刑事捜査が必要と判断したと述べた。

 Uthmeier氏は会見の中で、「ChatGPTと銃撃犯のやり取りから、このチャットボットが銃撃犯に対し、どの種類の銃を使うべきか、どの銃にどの弾薬が合うのか、短距離で銃が有効かどうかなどを助言していたことが明らかになった」と述べ、さらにChatGPTが1日のどの時間帯、キャンパスのどのエリアでより多くの人と接触できるかも助言した疑いがあるとした。

 「検察官らはこれを確認し、もし画面の向こう側にいたのが人間なら、殺人罪で起訴しただろうと私に伝えた」とUthmeier氏は語った。

今後の展開は?

 フロリダ州法では、「幇助および教唆を行った者」は正犯と同様に刑事責任を負うと定められている。しかし、ChatGPTは人間ではないため、Uthmeier氏はこれが「未知の領域」であるとしつつも、フロリダ州当局は依然としてOpenAIに犯罪の帰責性があるかどうかを判断したいと考えている。

 Uthmeier氏によると、州検察局はOpenAIに対し、複数のポリシー、従業員情報、およびフロリダ州立大学の銃撃事件に関連する情報の提出を求める召喚状を送ったという。

 OpenAIの広報担当者はWCTVに対し次のように語った。「この壊滅的な悲劇に遭われたすべての方々に心よりお見舞い申し上げる。2025年4月末に事件を知った後、われわれは容疑者に関連すると考えられるChatGPTのアカウントを特定し、この情報を法執行機関と積極的に共有し、当局に協力した。人々の意図を理解し、安全かつ適切な方法で応答するようにChatGPTを構築しており、今後も技術の改善を続けていく」

この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。

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