OpenAI幹部は、AIが人間の研究インターンと同じくらい優秀になりつつあると述べている | Business Insider Japan

Jakub PachockiOpenAIのチーフサイエンティスト、ヤクブ・パホツキは、AIが研究インターンのように機能するシステムへと進化しつつあると述べている。Courtesy of Jakub PachockiOpenAIのチーフサイエンティスト、ヤクブ・パホツキは、研究インターンと同等の能力を持つAIシステムの構築が現実味を帯びてきたと語った。パホツキは、その目標に向けて「間違いなく」「順調に進んでいる」との見解を示した。OpenAIは、2026年までに「AI研究インターン」を、2028年までに「完全自律型のAI研究者」を実現することを目指している。

OpenAIは、マイルストーン(重要目標)の一つである「研究インターンと同等レベルで機能するシステム」の実現に近付きつつある。

2026年4月9日に配信されたポッドキャスト「アンスーパーバイズド・ラーニング(Unsupervised Learning)」で、OpenAIのチーフサイエンティスト、ヤクブ・パホツキ(Jakub Pachocki)は、「コーディングの最近の飛躍的進歩や、数学の研究能力の向上、そして物理学分野での進展は、AIが人間の監視をあまり必要とせず、より複雑で多段階にわたる技術的な作業をこなせるようになる軌道に乗っていることを示唆している」と語った。

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「これは順調に進んでいることを示すサインだと確信している」

パホツキによると、モデルがどれほどの期間にわたって主として自律的に作業を継続できるかが最も重要な指標だという。

「研究インターンと完全に自動化された(AIの)研究者の違いは、その『自律的に働ける時間の長さ』にある」と話し、より長い時間にわたる作業を任せられるようになることが、進歩を測る重要な指標であると彼は説明している。

2025年10月に行われたOpenAI社内のライブ配信で、パホツキはOpenAIの内部目標の概要を説明している。それによると2026年9月までに「AI研究インターン」を構築し、その後、2028年3月までに「完全自律型のAI研究者」を実現することを目指しているという。

そのライブ配信後、OpenAIのCEOサム・アルトマン(Sam Altman)はXに、この目標は「完全に失敗する可能性もある」と投稿している。

「コーディングツールの爆発的な成長」

パホツキによると、その目標にとって重要なタスクの分野ですでに急速な進展が見られているという。具体例として、OpenAIが開発したCodexのようなコーディング・エージェントを挙げ、現在では社内のプログラミング業務の多くを担うようになっていると説明している。

また彼は、モデルの推論能力を向上させるための「指標」として、数学のベンチマークを挙げている。数学は(答えの)検証が容易だからだ。

「コーディングツールの爆発的な普及を私たちは目の当たりにしてきた。ほとんどの人にとって、プログラミングという行為そのものが劇的に変化している」

さらに彼は、当面の課題は、より高い自律性を持ち、より多くのコンピューティング・パワーを活用し、さらに長期間にわたって稼働して、特定の技術的タスクに取り組めるシステムへと移行することだと語った。

「たとえば、モデルをどう改善するとか、評価方法をどう変えるかといった具体的な技術的アイデアに関しては、必要な要素はほとんど揃っており、あとはそれらを組み合わせるだけだと思う」

AIがまだ一人の正規の研究者(フルタイムの研究者)レベルで、自律的に活動できる段階にはないことをパホツキは明言している。

「『自分のモデルの性能を向上して』とか『アライメント問題(AIを人間の意図に沿わせること)を解決して』と命じるだけで、AIがそれをやってのけるようなシステムが登場するとは、少なくとも今年中に関しては期待していない」

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