MetaのパーソナルAIに昼食の栄養価を評価してもらい、夕食のレシピを提案してもらった。Samuel Boivin/NurPhoto via Getty Images, Katherine Li/Business Insiderメタが4月8日に新しいパーソナルAI、Muse Sparkを発表した。Muse Sparkに私の昼食の栄養価を評価してもらったところ、10点満点中7.5点と評価され、塩分の摂取量に注意するよう助言された。Muse Sparkが提案した予想外の夕食レシピのおかげで、冷蔵庫の残り食材を使い切ることができた。
ただでさえ料理が苦手な人にとって、冷蔵庫にある食材で栄養バランスの取れた食事を考えるのはなおさら難しい。
筆者は食事の準備が苦手で、何を作るかを決める気力がないときは食事そのものを抜いてしまうことも多い。そこで、AI(人工知能)への懐疑心を持ちながらも、メタ(Meta)の新しいMuse Spark AIに昼食の栄養価を評価させ、冷蔵庫にある数少ない食材をもとに夕食のメニューを決める手助けをさせてみることにした。

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Muse Sparkは、メタがAI分野でのビジョンを推進するために人材獲得競争を繰り広げる中、4月8日に正式ローンチされた。メタのプレスリリースでは、Muse Sparkは健康管理や旅行計画などに役立つパーソナルAIツールとして紹介されている。
「健康増進は、人々がAIを利用する主な理由のひとつとなっている。そこで一般的な健康上の疑問や懸念について有益な情報を提供できるよう、医師チームと連携してモデルの能力向上に取り組んだ」とプレスリリースに記されている。
そう宣伝された機能を念頭に置き、私はAIツールに文章を書かせるよりも先に、いきなり昼食の評価から試してみることにした。
サーモンの昼食を評価してもらう
筆者のサーモン入り弁当。Katherine Li/Business Insider
自宅近くにあるお気に入りの日本食弁当店で、いつものテイクアウトを昼食に選んだ。炙りサーモンの乗ったご飯に卵、ミックスグリーン、そして生サーモンといくらのサイドメニューだ。
その昼食の写真をMuse Sparkにアップロードし、すべての食材とソースの内訳を詳細に示すとともに、それぞれのカロリー数を算出するよう指示した。さらに、食事内容を説明するラベル付き画像を作成し、10点満点でスコアを付けた上で、私の身体データに基づき、その食事が1日の栄養必要量にどう影響するか説明を求めた。
Muse Sparkは筆者の食事の詳細なカロリー内訳を示す明確な表を作成した。Screenshot/Business Insider
Muse Sparkは、サーモン弁当に含まれる食材についてほぼ正確に把握していた。
食材の重量や調理に使用した油の種類は不明であることを明示しつつも、この弁当の総カロリーを約760カロリーと推定した。また、写真に基づき、私が好きなドレッシングやソースはカロリーと塩分が非常に高く、1日の塩分摂取量の上限に近いとも指摘した。
さらに、写真から判断してこの食事はオメガ3などのミクロ栄養素が豊富に含まれているが、食物繊維、ビタミンC、カルシウムが不足していると分析し、総合評価を10点満点中7.5点とした。ただし、Muse Spark自身は認定栄養士ではないと明示した。
Muse Sparkが苦戦したのは、ラベル付き画像の生成だった。
Muse Sparkは筆者の食事に明確なラベルを付けることができなかった。Screenshot/Business Insider
ラベルのテキストはまったく意味をなさないものだった。判読可能なテキストでラベル付き画像を作成するよう再度求めたが、それも失敗に終わったため、あきらめて次のタスクに移ることにした。
夕食の提案
筆者は冷蔵庫の残り物やさまざまな食材を写真に撮り、Muse Sparkに夕食のレシピを提案してもらった。Katherine Li/Business Insider
Muse Sparkが昼食の内容を把握したところで、冷蔵庫の残り物やさまざまな食材を並べて写真に撮り、それらを使った夕食のレシピを提案できるか尋ねた。
写真には写っていないが、各種調味料は一通りそろっていること、また調理と後片付けが簡単なレシピを希望することも伝えた。それを受けてMuse Sparkが提案したのが以下のメニューであり、それぞれ簡単なステップごとのレシピが付いていた。
鶏肉のトマト煮込み + ローストポテト + パパイヤのサイドディッシュさっぱりめのボンゴレ・スパゲッティ + ブルーベリーとオートミールのスムージー親子丼 + パパイヤとブルーベリーのサラダ
Muse Sparkによると、これらのメニューは昼食に不足していた食物繊維とビタミンCを補い、炭水化物摂取量を適度に増やせるよう設計されているという。また、缶詰のトマトは水洗いして塩分を減らし、塩や醤油の使用を控えることも提案された。
「最も注意すべきなのは塩分摂取量だ。1日を通じて醤油を多く使う食事が続くと、2300mgを超えてしまう可能性が高い」とMuse Sparkは指摘した。
Muse Sparkは、「フリーズドライのイチゴ」と書かれたパッケージの中身が、実際には甘いヨーグルトでコーティングされ、スムージーには甘すぎることを見抜けなかった。とはいえ、提案されたメニューでインスピレーションが湧き、パパイヤなどの残り物をうまく使い切るアイディアも得られた。
結局、その日は親子丼を選び、残りの2つのレシピは別の日のために取っておくことにした。
私は、Muse Sparkが助言したように、何にでも醤油をかけるのをやめて、お気に入りの調味料も控えるようになるだろうか。おそらくやめないだろう。頭の中でMuse Sparkに「やめろ」と言われている気がするとしても。

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