
東京の証券会社の前で8日に撮影。REUTERS/Issei Kato
[東京 8日 ロイター] – 午前の東京株式市場で日経平均は大幅続伸し、前営業日比2649円27銭高の5万6078円83銭だった。トランプ米大統領が対イラン攻撃の2週間停止に合意したと明らかにし、中東情勢の悪化懸念が後退したとの見方が広がった。日経平均は一時、2800円超上昇した。東証プライム市場は約9割の銘柄が値上がりとなった。
大和証券の津田遼太シニアストラテジストは「2週間で中東情勢が劇的に緩和するものではないものの、中東情勢の改善期待で地政学トレンドが変わり、マーケットは長期的に回復するとの見方が強まっている」とコメントした。ただ、トランプ氏の発言はこれまでも二転三転しており、短期的な株価の乱高下リスクには引き続き注意が必要とみている。
日経平均は957円高で寄り付いた後もじりじりと上値を伸ばし、前場中盤で心理的節目の5万6000円を回復、2874円高の5万6304円49銭まで上昇する場面があった。アジアの主要株式市場では韓国の総合株価指数(KOSPI)が6%超高、香港のハンセン指数が2%超高、時間外取引での米株先物も2%超高と底堅く推移し、中東情勢を巡る過度な警戒感が後退する中、世界的なリスクオンムードが広がった。
半面、米WTI原油先物が前日の117ドル台から96ドル台まで急落する中、石油関連株や海運株には利益確定売りが広がった。地政学リスクの影響を受けづらい銘柄としてこれまで買われていた内需株の一角も利益確定売りに押された。
主力株では、アドバンテスト(6857.T), opens new tab、フジクラ(5803.T), opens new tabが10─11%超上昇したほか、東京エレクトロン(8035.T), opens new tabが8%超高、ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tabが6%超高となった。ファーストリテイリング(9983.T), opens new tabは5%超高。キオクシアホールディングス(285A.T), opens new tab、古河電気工業(5801.T), opens new tabは15─16%超上昇した。半面、INPEX(1605.T), opens new tabが6%超安、商船三井(9104.T), opens new tab、日本郵船(9101.T), opens new tabは3%超安。メルカリ(4385.T), opens new tabも2%超安とさえなかった。
TOPIXは3.06%高の3765.95ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は4兆9549億3700万円だった。東証33業種では、値上がりが非鉄金属、電気機器、ガラス・土石製品、不動産、ゴム製品、証券など29業種、値下がりが鉱業、海運など4業種となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1416銘柄(89%)、値下がりは130銘柄(8%)、変わらずは29銘柄(1%)だった。
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