Anthropicは先週末、サードパーティの自律型AIエージェント「OpenClaw」などを動かすために「Claude」のAIモデルを多用するサブスクリプション加入者に対し、追加の支払いが必要になると通知した。
月額プランの加入者は、引き続きClaudeのモデル(Opus、Sonnet、Haikuなど)をこうしたサードパーティ製エージェント経由で利用できる。しかし、今後はAnthropicのAPI経由で有料で利用するか、Claudeのサブスクリプション料金とは別に請求される「従量課金オプション」を利用しなければならない。
「月額20ドルの食べ放題ビュッフェは、たった今閉店した」と、AIプロダクトマネージャーのAakash Gupta氏はXに投稿した。
一方、Anthropicは最近、OpenClawが人気を博すきっかけとなった要素をClaudeに取り入れる新機能を発表している。例えば、ユーザーが離席していても、Claudeが代わりにPCを操作できる機能などだ。
このポリシーが重要な理由
OpenAIとAnthropicの間では緊張が高まっており、最近では米国防総省との契約にまつわる論争が火に油を注いでいる。しかし、自律型AIエージェントを常に稼働させたいユーザーと、モデルの用途を管理してコストを抑制しようとするAI開発企業との間にも、別の摩擦が生じている。
Claudeはもともと、人間がプロンプトを入力することを想定して作られたチャットボットであり、数百万ものAIエージェントがワークフローに組み込んで利用するためのものではない。「Manus」やOpenClawといったエージェントツールは、人間とのチャットよりもはるかに多くの計算リソースを必要とし、トークンを高速に消費する。Anthropicはすでに、負荷の高いエージェントユーザーによる需要に対応するため、ピーク時にはモデルごとに5時間のセッション制限を設けるといった対策を講じてきた。
Anthropicは顧客へのメールで、「われわれは全体的な需要の管理に努めてきたが、これらのツールはシステムに過度な負荷をかけている」と説明した。
OpenAIはエージェントツールの開発に全力を注いでいる。2月には、AIエージェントを幅広い層に普及させるため、OpenClawの開発者であるPeter Steinberger氏を起用した。同氏は先週末にXへ投稿し、Anthropicの新方針を辛辣に批判した。
「タイミングが一致しているのは皮肉なものだ。まず、人気の機能を自社のクローズドなハーネスにコピーし、それからオープンソースを締め出したのだから」と同氏は綴っている。
エージェント用計算リソースの未来
エージェントのヘビーユーザーとAI企業の摩擦は、今後さらに悪化する可能性が高い。AIエージェントツールは極めて強力だ。何時間も稼働し続け、「Gmail」や「Slack」、「iMessage」といったアプリを横断して操作を実行し、人間よりもはるかに長く、速く自律的に動作できる。その性能ゆえに、人間がボットに指示を出す場合に比べて、運用コストと電力消費は格段に大きくなる。AI企業は今後、値上げや今回のAnthropicのような措置を通じて、こうした計算コストをヘビーユーザーに転嫁していくことになるだろう。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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