
イスラエルの空爆で死亡した人物を追悼する親族たち。レバノン・ティールで6日撮影。REUTERS/Adnan Abidi
[アイン・サアデ(レバノン) 6日 ロイター] – 5日のイスラエル軍によるレバノンへの空爆で、ベイルート東部の丘陵地にあるキリスト教徒が多数を占めるアイン・サアデのアパートが被害を受けた。レバノン保健省によると、3人が死亡した。キリスト教政党「レバノン軍団党」によると、死亡したうちの2人が党の地元幹部とその妻だった。キリスト教政党幹部を含む3人が死亡した。
同党議員はレバノンの放送局MTVに対し「無法な組織ヒズボラによって引きずり込まれた戦闘の代償を払わされている」と発言。親イラン武装組織ヒズボラの支持派と批判派の間で亀裂が一層深まるとみられる。
レバノン当局によると、ヒズボラがイスラエル領内への砲撃を開始した3月2日以降、イスラエル軍によるレバノンへの攻撃で1460人以上が死亡している。
イスラエルによる空爆のほか、レバノン南部や東部、ベイルート南部の郊外一帯からの避難命令により、ヒズボラが支持基盤とするシーア派イスラム教徒を中心に100万人以上が避難している。キリスト教徒が多い地域の一部住民や地方当局者は、避難民の中にイスラエルの標的となる可能性がある過激派が潜んでいるとの見方もある。キリスト教系の議員はロイターに3月、イスラエルが意図的にシーア派を他地域に追いやることで、対立をあおっているのとの懸念を表明した。
5日の空爆前、イスラエル軍からの避難命令はなく、住民によると、標的となったアパートや周辺の建物に避難民は住んでいなかったという。イスラエル軍はロイターに対し「ベイルート東部のテロ標的」を攻撃したと主張し、「空爆の結果、無関係な数名が負傷したという報告に関して、調査している」と述べた。
レバノンのアウン大統領は空爆の数時間前、テレビ演説で「国の最優先課題は市民の平和の維持だ」と述べていた。
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