[東京 27日 ロイター] – 前場の東京株式市場で日経平均は続落し、前営業日比458円32銭安の5万3145円33銭となった。中東情勢の先行き不透明感を嫌気した売りが優勢となって一時1000円超安に下げを拡大したが、配当取りの動きや配当再投資への思惑が支えになって下げを縮めた。
日経平均は続落してスタートし、一時1086円安の5万2516円に下げ幅を拡大した。中東情勢の先行き不透明感を背景に原油価格が高止まりしていることが嫌気された。米国市場での半導体株安を受け、日経平均への寄与度の高いアドバンテスト(6857.T), opens new tabや東京エレクトロン(8035.T), opens new tabなどが下落し、2銘柄で400円近く日経平均を押し下げた。
一方、東証プライム市場では、5割以上が値上がりしており、市場では「基本的に様子見だろう。全般的に競って売っている感じではない」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との声が聞かれた。トランプ米大統領は、米国市場の引け後、イランのエネルギー施設への攻撃の再延期を発表しており「TACO(トランプ氏はいつも尻込みして退く)の側面も意識された」(森田氏)という。
権利付最終日に当たり、配当取りの動きや配当再投資への思惑が意識された。TOPIXグロース指数の0.6%安に対し、同バリュー指数は横ばいとなり、相対的にバリュー指数が優位だった。
TOPIXは0.29%安の3632.07ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は3兆2638億1400万円だった。東証33業種では、値上がりは情報・通信や鉱業、電気・ガスなど20業種、値下がりは非鉄金属や電気機器、機械など13業種だった。
政府が石炭火力発電の稼働率を引き上げるとの報道を受けて商社の一角に物色が向かい、三井物産(8031.T), opens new tabは堅調。投資ファンドによる株式の追加取得が伝わった花王(4452.T), opens new tabはしっかりだった。ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tabは大幅高。一方、ローム(6963.T), opens new tab、東芝とパワー半導体事業の統合交渉に入ると伝わった三菱電機(6503.T), opens new tabは大幅安だった。フジクラ(5803.T), opens new tabやイビデン(4062.T), opens new tabは弱かった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが854銘柄(53%)、値下がりは652銘柄(41%)、変わらずは79銘柄(4%)だった。
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