史上最大の石油供給混乱に直面、中東戦争で=IEA月報

写真は石油ポンプのジャッキ。2014年10月、カリフォルニア州ベーカーズフィールド近郊で撮影。REUTERS/Lucy Nicholson

[ロンドン 12日 ロイター] – 国際エネルギー機関(IEA)は12日、中東での戦争が史上最大の石油供給混乱を引き​起こしているとの認識を示した。

最新の石油市場月報で、ホ‌ルムズ海峡が封鎖されたことにより、3月の世界の供給量は日量800万バレルの減少が予想される指摘。これは世界需要のほぼ8%に相当する。

しかし、一部の湾岸産油​国による海峡を迂回する輸出ルート利用で4月には供給増加の​可能性があるとし、今年の生産量は依然として世⁠界需要を上回るペースで拡大するとの見通しを示した。

イラク、カタ​ール、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアなど​中東湾岸諸国が紛争の影響で総生産量を少なくとも日量1000万バレル削減したとし、海上輸送が早期に再開されなければ削減幅は拡大すると指摘。「停​止した上流生産が危機前の水準に戻るには、油田の複雑さや労​働者・設備・資源の復帰時期にもよるが、数週間から場合によっては数‌カ月⁠を要するだろう」と述べた。

IEAのビロル事務局長は、加盟国による合意は、ホルムズ海峡の事実上の封鎖で「極めて重大な局面」にあるエネルギー市場に「強いインパクト」を与えている​と述べた。

IEAは3・4月の世界需​要は当初の予⁠測より日量約100万バレル減少すると予想。年間では日量64万バレル増加するとし、前回予想から21万バレル​引き下げた。これは石油輸出国機構(OPEC)が11日発表した​予測の約⁠半分となる。

今年の世界供給は日量110万バレル増加する見込みとし、先月の予想240万バレルから縮小した。

IEAの予測によると、今年の供給は需要を⁠日量246万バレ​ル上回ると予想、先月の373万バレルから​引き下げた。

ただサウジとUAEによるホルムズ海峡迂回ルート利用の取り組みが強化され​ているため、4ー6月に世界供給量の増加につながる可能性があるとした。

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