
米ニューヨーク証券取引所(NYSE)で29日撮影。REUTERS/Jeenah Moon
[29日 ロイター] – 米国株式市場はS&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが下落した。最近の決算を受け、巨大テック企業による人工知能(AI)への巨額投資が報われるかどうかを巡る懸念が高まった。マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabの株価は10%急落し、S&P総合500種(.SPX), opens new tabの大きな足かせとなった。クラウド事業の売上高が振るわず、オープンAIとの提携への巨額投資が十分なリターンを生んでいないとの懸念が広がった。クラウド事業について慎重な見通しを示した独SAP(SAPG.DE), opens new tabの米国上場株(15%安)など他のソフトウエア株も下落した。
パレオ・レオンのマネジングディレクター兼共同最高投資責任者(CIO)、ジョン・プラビーン氏は「マイクロソフト(の決算)は失望を誘った。AI投資がソフトウエア企業の利益を圧迫するという真の懸念がある」と述べた。
また、「(投資家は)株式へのエクスポージャーを減らし安全策を取る」動きを見せているとし、その背景には連邦準備理事会(FRB)の次期議長の人選や今後の利下げ回数といった広範な不確実性に加え、イランやグリーンランドを巡る米政府の姿勢に関する政治的不安や米政府閉鎖の可能性があると指摘した。
ソフトウエア企業ではセールスフォース(CRM.N), opens new tab(6%安)、オラクル(ORCL.N), opens new tab(2.2%安)、アドビ(ADBE.O), opens new tab(2.6%安)なども下落した。大型株では、電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O), opens new tabも3.5%下落。今年の設備投資が2倍以上に拡大し、過去最大規模になることを明らかにした。S&P500の主要11業種では、情報技術(.SPLRCT), opens new tabの下落率(1.9%)が最大だった。一方、通信サービス(.SPLRCL), opens new tabは2.9%高と上昇率トップとなった。フェイスブック親会社のメタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabの大幅上昇(10.4%高)が寄与した。メタは今年の設備投資計画を73%増額したが、同時に楽観的な売上高見通しも示した。第4・四半期決算が市場予想を上回ったIBM(IBM.N), opens new tabも株価が5%上昇した。キャタピラー(CAT.N), opens new tabとマスターカード(MA.N), opens new tabも決算を受けて買われた。キャタピラーは3.4%高、マスターカードは4.3%高。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.19対1の比率で上回った。ナスダックでは1.33対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は233億6000万株。直近20営業日の平均は188億3000万株。
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