米国株式市場=反落、金融株主導 トランプ氏のクレジットカード金利上限案で

ニューヨーク証券取引所(NYSE)で13日撮影。REUTERS/Brendan McDermid

[ニューヨーク 13日 ロイター] – 米国株式市場は反落して取引を終えた。金融大手JPモルガン・チェース(JPM.N), opens new tab幹部の発言を受け、トランプ大統領が最近提案したクレジットカード金利の上限設定に対する懸念が高まり、金融株が下落を主導した。ただ、この日発表された昨年12月の消費者物価指数(CPI)が予想と一致したことから市場の下げは限定的だった。CPIは前年比2.7%上昇と、上昇率は前月から横ばいとなり、今年の利下げ観測を変える内容ではなかった。

JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)ら幹部は、トランプ氏が提案したクレジットカード金利に10%の上限を設定する案について、金融機関の利益に直接的な打撃となるほか、消費者に深刻な打撃を与えると警告した。

これを受け、同提案を嫌気した最近の金融株売りが再燃した。トランプ氏は先週、1月20日から1年間の上限設定を提案した。クレジットカード大手ビザ(V.N), opens new tab とマスターカード(MA.N), opens new tab はそれぞれ4.5%、3.8%下落。S&P総合500種(.SPX), opens new tabの主要11セクターでは金融(.SPSY), opens new tabの下落率(1.8%)が最大だった。JPモルガンは4.2%下落。同社がこの日発表した25年第4・四半期決算は利益が市場予想を上回ったものの、投資銀行手数料が減少した。

インガルス・アンド・スナイダーのシニア ポートフォリオ ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「金融セクターはトランプ大統領のクレジットカード提案で打撃を受けている」と指摘。「(懸念が)浸透してきているようだ。現実になるのは極めて難しいだろうが、まだ懸念は残っている」と語った。

週内に四半期決算を発表する他の大手銀行も、アナリストがおおむね好調な業績を予想しているにもかかわらず、値を下げた。

デルタ航空(DAL.N), opens new tabは2.4%下落。26年利益見通しの中間値がアナリスト予想を下回った。

ウェルススパイア・アドバイザーズのシニア…バイス…プレジデント兼アドバイザー、オリバー・パーシュ氏は、第4・四半期決算は全体的にポジティブなものになる可能性が高いとし、今年の業績見通しは「上方修正があるだろう」と指摘。

きょうの下落は最近の最高値更新を受けた過熱感の解消を反映しているとみられると語った。

ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabとS&P総合500種(.SPX), opens new tabは前日、終値で最高値を更新していた。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.15対1の比率で上回った。ナスダックでは1.31対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は186億8000万株。直近20営業日の平均は164億株。

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