医療機関への支援が盛り込まれた政府の補正予算が成立した。 病院には1床当たり19.5万円をベースに、救急受け入れなどに応じた金額を支援するほか、無床診療所には32万円が支給される。しかし、m3.com意識調査では、診療所の支援に対して開業医の74.5%が、病院の支援については勤務医の72.3%が「不十分」と答えた。開業医からは「焼け石に水」との声が上がるなど、単発の補助金ではなく、診療報酬などの底上げを求める医師が多かった。

Q 病院に対する1床当たり19.5万円の補助について、どう思いますか。

 開業医の68.7%、勤務医の72.3%が「不十分だ」と回答し、いずれも「十分だ」を大きく上回る結果となった。

Q 無床診療所に対する1施設当たり32万円の補助について、どう思いますか。

 開業医は74.5%が「不十分だ」と回答した一方、勤務医では「不十分だ」が54.2%にとどまり、「十分だ」と拮抗する結果となった。

開業医「焼け石に水」、勤務医「物価高吸収できないのはおかしい」

社会インフラとしての必要性をご理解いただきたい。無駄を省く努力はする。ただ、物価上昇さえ吸収できないような診療報酬設定は間違っている。【勤務医】
毎月支給してくれるならよいが、1回限りでは焼け石に水である。もっと診療していること自体を評価してほしい。【開業医】

「ようやくという感じ」「赤字補てんだけでも」

今まで全くこうした補助がなかったので「ようやく」という感じだが、継続しないと本当に厳しい。【勤務医】
本当に経営が苦しいところは赤字補てんだけでもよいのでお願いしたい。【開業医】
とにかく高度先進医療をすればするほど、赤字になるシステムをなんとかしてほしい。これだけ高価な医薬品が多くなると、皆保険の限界を感じる。【勤務医】

「診療報酬のアップを」「一時的な補正予算では意味がない」

先ずは消費税に関しては患者負担(本来の形)にすること。医療の世界だけが特殊である事がおかしいことを認めて正すこと。物価、光熱費、人件費の高騰に見合った診療報酬へ自動的に推移する制度を構築し、医療のみが取り残されないようにすること。【勤務医】
診療報酬などの見直しをしないと根本的解決にはならないと思う。【勤務医】
一時的な補正予算では意味がない。診療報酬の十分な引き上げが必須。食料品を含め全ての小売業が物価上昇を理由に値上げしている現在、医療機関のみが物価上昇分を転嫁できないのはおかしい。【開業医】
一時的な補助ではなく、診療科や経営形態による診療報酬の不平等を是正してほしい。【勤務医】

「ばらまきにならないよう精査を」「経営内容のずさんさを再チェックすべきでは」

急性期、慢性期、さらにその中でも細分化して機能ごとに補助を分けるべきだと思うが、なかなか難しいだろう。【勤務医】
金のばらまきにならないよう、現状をよく精査して補助すべき。コロナ支援金の使い道があまりにも「ざる」だったので。病院、医院ともども経営内容のずさんさを再チェックすべきでは?赤字になるからといって看護師などのリストラは絶対に行うべきではないが、それよりもどこか不要な部分に金が流れていっていないだろうか。【勤務医】
開業医に十分な補助を設けているが、200床以上の急性期病院にもっと支援をするべきである。【勤務医】