今週18日(木)の園田と20日(土)の中京で、若手騎手が腕を競う「2025ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)」のファイナルラウンドが行われる。同ラウンドにはニュージーランドでの武者修行から帰国した大久保友雅騎手(22)も出場する。今回の「ケイバラプソディー ~楽しい競馬~」では明神理浩記者が、めきめきと腕を上げる若武者にYJSへの意気込み、海外での奮戦ぶり、そしてこの先への思いを聞いた。

ヤングジョッキーシリーズに出場する大久保友雅騎手ヤングジョッキーシリーズに出場する大久保友雅騎手

大久保騎手は昨年1月にニュージーランドへ渡って武者修行を開始。同12月に現地のライセンスを取得して実戦に騎乗し、今年7月30日まで98戦して8勝の成績を残した。「最後の2カ月でポンポンと勝たせてもらい、いい経験になりました」と振り返る。

特に、7月5日のテラパ競馬場では4鞍に騎乗して3勝。一流騎手でも1日3勝はそうできることではない。この事実こそが大久保騎手が現地で腕を上げたことを如実に表している。その後に帰国して9月からJRAの競馬に復帰。YJSのトライアルラウンドにも参加した。

大久保騎手は名古屋、高知、金沢各2戦に騎乗。完全抽選で行われる騎乗馬のの単勝人気は9、11、6、6、11、10番人気。結果を出すには非常に厳しい状況下に置かれた。結果は3、9、1、9、7、6着。名古屋の第1戦は最内を突いて3着。高知の第1戦はうまく外に持ち出して1着を取り、ファイナルラウンドに出場できるギリギリのJRA西日本地区の4位に入った。「ファイナルラウンドにいけて、ホッとしています。その中で1つ勝つこともできて良かったです」と感想を話す。

ここで結果を出せば、これ以上ないアピール。燃えないわけがない。「やっぱり若手の中で競うシリーズになると、よりいっそう勝ちたいという気持ちもあります。園田と中京で、まずは馬の全能力を発揮させたうえで勝つこと、人馬が無事にみんな終われればいいかと思います」と意気込みを口にした。

今月7日には中京7Rをラーナローザで勝ち、帰国後の初勝利を挙げた。この先について聞くと「まずは人馬とも安全に競馬をして、出走させる馬主さん、関係者に納得してもらう競馬をしたいですね」と非常に冷静な口調で話してくれた。22歳とは思えないほど、全体が見えている。また、栗東では大久保騎手について「上手になっている」と高く評価する調教師もいる。まだ数字的には実績を残していないとはいえ、今後どれだけの活躍をしてくれるか…。その第1歩がYJSファイナルラウンドかもしれない。

◆大久保友雅(おおくぼ・ゆうが)2003年(平15)6月1日、滋賀県生まれ。22年3月に騎手デビュー。同年5月15日中京8RキゾクでJRA初勝利。JRA通算304戦4勝(15日現在)。ニュージーランドでは通算98戦8勝。祖父は大久保正陽元調教師。

【明神理浩】(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー~楽しい競馬~」)

2025YJSファイナルラウンド出場騎手2025YJSファイナルラウンド出場騎手