米FRB、インフレリスクなく「短期的に」利下げ可能=NY連銀総裁

ニューヨーク連銀総裁、2025年9月4日撮影 REUTERS/Kylie Cooper/File Photo

[ワシントン 21日 ロイター] – 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は21日、連邦準備理事会(FRB)の金融政策は足元で「緩やかに引き締め的」との見方を示し、FRBはインフレ目標をリスクにさらすことなく「近い将来」に利下げを実施できると述べた。

ニューヨーク連銀総裁はFRBが政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)で常に投票権を持っているため、

ウィリアムズ氏の発言を受け12月9─10日の次回FOMCで追加利下げが決定されるとの観測が急速に高まった。

ウィリアムズ氏はチリ中央銀行主催のイベント向けの講演で「(FRBの)金融政策は緩やかに引き締め的だと考えている。このため、政策スタンスを中立の範囲に近づけ、FRBの2つの責務のバランスを維持するため、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを近い将来にさらに調整する余地があると考えている」と語った。

物価情勢については、インフレ進展の「一時的停滞」を認め、現在2.75%程度と推定される「インフレ率を2%の長期目標まで持続的に回復させることが不可欠」と指摘。関税の影響が経済全体に波及するなか、物価圧力は持続的なインフレを引き起こすことなく緩和されると予想されると述べた。

一方、雇用市場は軟化しているとの見方を示し、9月の失業率は4.4%と新型コロナ禍以前の「労働市場が過熱していなかった時代」に匹敵する水準に上昇していると指摘。FRBは「最大雇用の目標に過度のリスクを与えることなく」インフレ目標を達成する必要があると語った。ウィリアムズ氏の発言を受け市場では利下げ観測が高まり、12月のFOMCで0.25%ポイントの利下げが決定される確率は約60%に上昇。前日まではインフレ懸念を背景に次回会合では金利据え置きが決定されるとの見方が優勢だった。

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Howard Schneider

Covers the U.S. Federal Reserve, monetary policy and the economy, a graduate of the University of Maryland and Johns Hopkins University with previous experience as a foreign correspondent, economics reporter and on the local staff of the Washington Post.