
写真は片山さつき財務相。2025年10月21日撮影。REUTERS/Kim Kyung-Hoon
[東京 21日 ロイター] – 片山さつき財務相は21日、過度な為替変動や無秩序な動きには、必要に応じて適切に対応すると足元の動きをけん制した。為替介入に関しても「当然、考えられる」と閣議後、報道陣に語った。
片山財務相が介入の選択肢に言及したのは就任後、初めて。
円安進行を踏まえ、片山財務相は「政府として投機的な動向も含め、為替市場における過度な変動や無秩序な動きについては、9月に発出した日米財務相共同声明の考え方を踏まえ、必要に応じて適切な対応を取っていく」と言及した。
為替介入も含まれるか、との問いに対しては「9月の日米財務相のペーパーにはしっかりと介入も入っている。当然、考えられる」と応じた。
日米両政府が、関税交渉とは別に協議を続けてきた為替文書では、為替介入を巡り「過度の変動や無秩序な動きに対処するためのものに留保されるべき」との認識で一致。
介入は「過度な変動を伴う、または無秩序な減価・増価への対応として等しく適切」としていた。
足元の動きについては「為替市場に具体的にコメントすることは市場に不測の影響を及ぼすため、差し控える」と断った上で、「非常に一方的で、また急激であると憂慮している」と語った。
為替相場は、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映して安定的に推移することが重要との認識も改めて強調した。
片山財務相の発言を受けて為替は一時、ドル安/円高含みとなった。
ただ影響は限られ、市場では「介入をちらつかせ、けん制を強めたという印象は受けない。介入前夜との印象もない」(ニッセイ基礎研究所の上野剛志・主席エコノミスト)との声が出ている。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
