【医療者向け・音声のみ】新型コロナ再感染とコロナ後遺症:オミクロン株の時代に変わるリスクを徹底解説 CID

さて、今回はですね、新型コロナウイルスサーズコブ 2 の再感染についてちょっと深く掘り下げてみたいと思います。 はい。 多くの方が1 度あるいは複数会感染を経験されているかもしれませんよね。 ええ、そうですね。 気になるのはじゃ再感染するといわゆるロングコビットあの長引く症状にどう影響するのかなってことだと思うんです。良くなるのか、それとも悪化するのか。 [音楽] うん。気になるところですよね。 ええ、もしかしたらあなたもご自身の体験とか周りの方も話を聞いてあれどうなんだろうって思われているかもしれません。ですね、この疑問に答える、ま、ヒントになるような研究結果が出ているんです。 INSPR というかなり大規模な追跡調査がありまして はい。INSPIRレジストリーですね。 ええ、ちゃんと学術師クリニカルインフェクションズディーズにも掲載された信頼できる情報源です。 今日はこの研究が何を明らかにしたのかを専門家である、えっと、先生と一緒にですね、分かりやすく解き明かしていきたいなと。 よろしくお願いします。 特にいつどのタイプのウイルスに感染したが、例えばデルタ株だったのか、それともオミクロン株なのか、その組み合わせによって長期的な健康への影響がどう変わる可能性があるのか、その辺りをあなたと一緒にじっくり見ていければと思います。 さて、早速ですが、この研究の詳細に入る前にですね、そもそもなぜ今この再幹線っていうテーマがこんなに注目されているんでしょうか? やはりあのオミクロン株が出てきてから状況が大きく変わったというのが大きいですね。 ああ、なるほど。 ええ、それ以前は最感染自体そこまで多くはなかったんですが、おクロン株以降感染力が強いこともあって、再感染を経験される方がもう拡段に増えたわけです。 確かに周りでも聞くようになりましたね。 そうですよね。アメリカのデータなんかを 見ても成人のかなりの部分がもう少なく とも1回は感染していると。そうなると 当然じゃあ2度目、3度目の感染が特に その長く続く症状にどう影響するのかって いうのが非常に切実な問題になってきた わけです。そこでこのINSPE研究と いうわけなんですね。 これは新型コロナで要請判定された成人の方々を、ま、長期会に渡って追いかけて調査したものです。 はい。 その中でも特に今回注目したのは 1 度だけ感染した人と、えっと最初の感染から 90日以上経ってまた感染した人。この 2 つのグループを比べるという点なんです。 ほう。92時以上ですか。 その期間には何か意味があるんですか? ええ、これは結構大事なポイントでしてというのも最初の感染の後が体から完全に出ていくまでしばらく時間がかかることがあるんですね。 ああ。はい。はい。 もし最初の感染からあまり間を置かずにまた妖精になった場合、それが本当に新しい感染、つまり再感染なのか、それとも最初のウイルスが、ま、長引いているだけなのか、ちょっと区別がつきにくいと。 なるほど。 ええ、ですので最初の感染から、まあ、少なくとも 90日約3 ヶ月ですね。それ以上空いていればそれは再感染と考えて良いだろうという、そういう基準を設けたわけです。 なるほど。なるほど。しっかり区別するための工夫なんですね。それでその 1 回だけの人と再感染した人を具体的にどんな点で比べたんですか? はい。評価したのは最後に感染してから大体 3ヶ月後から6 ヶ月後、その時点での健康状態です。 最後の感染からですね。 ええ、そうです。特に見たのは日常生活に障が出るレベルの重い検態感があるかどうか。 うーん。検態感よく聞きますね。 ええ。それともう 1 つは複数の臓器。ま、体のところにまたがる症状、具体的には 3 つ以上の異なる症状がまだ続いているかどうか。 これを重要なアウトカム、つまり結果の指標として比較しました。さらにですね、比較をより正確にするために参加者の方々を最初の感染がいつだったかという時期でまず大きく 3つのグループに分けたんです。 時期ですか? はい。パンデミック初期の、ま、プレデルタ、それからデルタ株が主流だったデルタ、そして皆さんの記憶にも新しいおクロン機。この 3つです。ふむふ。 そしてそれぞれの時代、例えばデル滝に初めて感染した人たちの中で 1 回だけだった人とその後再感染した人で最後の感染から 3から6 ヶ月後の結果を比べたという形です。 なるほど。 再感染した人の中には例えば最初にデルタに感染して次にオミクロンに感染したみたいな違う株に再感染したケースももちろん含まれています。 時期で分けるのは分かりやすいですね。でも人によって年齢とか元々の寿病とかあとワクチン打ったかどうかとか色々違いますよね。それをそのまま比べちゃって大丈夫なんですか? まさにそこがこの研究のま、工夫した点ですね。そういう参加者の背景の違いが結果の見え方に影響しないように逆格確率重み付け法っていうちょっと専門的なんですけど、そういう統計手法を使っています。 弱確率。 ええ。 簡単に言うと、例えば再感染したグループに若い人が多くて、 1 回だけのグループに高齢者が多かったみたいな偏りがあると単純比較できないですよね。 確かに。 なので統計的にかも両方のグループが同じような年齢構成とか同じような寿病の割合、同じようなワクチン摂取状況であるかのように重みを調整するんです。 ええ、そんなことができるんですね。 え、これによってグループの条件をできるだけ公平にして純粋な再感染の影響だけを評価しようと心みているわけです。 すごく丁寧な責跡なんですね。なるほど。それでいいよいよ結果ですね。まずオミクロンカムが出てくる前、つまりプレデルタキとかデルタに初めて感染した人たち、この人たちはどうだったんでしょう?再感染するとやっぱり長期的な症状は悪化しちゃったんでしょうか? ここがですね。 もしかしたらちょっと思われるかもしれないんですが、非常に興味深い結果でして ほ プレデル滝あるいはデル滝に最初に感染した方々のグループについてはその後例えばオミクロン株なんかで再感染したとしてもですね最後の感染から 3から6ヶ月後に3 つ以上の長期症状を持っている可能性をおという指標で見るんですがそのが 1しか 感染しなかった人たちと比べてしろ低くなるという傾向がんです。 え、低くなる。再感染した方が長期症状を持つ可能性が低かったかもしれないということですか?なんか普通に考えると感染回数が増えたらリスクも上がりそうな気がしますけど。 ええ、そうなんですよ。ちょっと直感とは逆かもしれませんね。 先ほどお話した背景の違いを調整した調整済みお費 WOR という数値で見るとプレデル滝に初回感染したグループでは 0.45 0.45 ええ、出る時に初回感染したグループでは 0.51 0.51 どちらも1 を大きく下回っているんですね。 統計学的に言うとこれは再感染したグループの方が 1 回だけだったグループに比べて複数の長期症状を持つ可能性が優位につまり偶然とは考えにくいレベルで低いことを示唆しています。 へえ。それは驚きですね。どうしてなんでしょう? うーん。その理由はまだ完全に分かっているわけではないんですが、いくつか可能性は考えられますね。 1 つは最初の感染で得た免疫が再感染した時の症状を、ま、火力抑えてくれたのかもしれない。 ああ、免疫 行意症につがるリスクも低くなったという可能性です。あるいは再感染を引き起こしたウイルス、多くはオミクロン株だったわけですが、そのウイルス自体が初期の株、例えばデルタ株とかに比べてそもそも長期症状を引き起こしにくい性質を持っていたという可能性も考えられますね。 なるほど。実際他の研究でも再感染の時の 救世紀の症状は比較的軽い傾向があるとか 再感染が必ずしも長期症状のリスクを 上げるとは限らないといった報告もいくつ か出てきてはいるんです。ただですね1つ 注意点があってプレデルタ1番最初の時期 に感染したグループに限られるんですが物 忘れとか記憶障害わゆる ブレインフォグみたいな症状ですね。はい 。 これだけは再感染した人の方が報告するオズが約 4倍と明らかに高かったんです。 えっと、記憶障害だけは、 ええ、OARが4.0 でした。ですから全体としてはリスクが低下する傾向が見られたとしても症状によってはまた違う影響が出る可能性もあるということですね。 うわ、なるほど。全体的には良くても脳の影響は別かもしれないと。これは複雑ですね。 じゃあ次にそのパンデミックの状況を大きく変えたオミクロン株です。もし最初の感染もオミクロン株でその後にまたオミクロン株に再感染したという場合はどうだったんでしょう? はい。ここがこの研究が示しているもう 1 つの非常に重要なポイントでして、そして先ほどの初期の感染グループとは対象的な結果になっているんです。 対象的。A初回感染もそして再感染も両方 ともオミクロン株の流行機だったという 人々。この方々はオミクロン株に1度だけ 感染したという人々と比べて2度目の感染 から3から6ヶ月後に3つ以上の症状を 報告するオッズが今度は高くなったんです 。えっと今度は高くなったんですか?そう です。調整済みのお費WORで1.541 を上回りました。 54ということはオミクロン株に 2回感染すると1 回だけの人に比べて何かしらの長期的な症状が残るリスクがまあ高まる可能性があるとそういうことですか? データが示唆しているのはまさにその点ですね。具体的にどういう症状のリスクが上がっていたかと言うと うん。 圧とかの全身症状 はい。 それから咳とか税ぜする感じ前全面ですね。 そういった呼吸症状、 呼吸形、 あとは胸の痛みなどの循環機症状、そして下痢といった消化器系の症状。 うん。 これらのおが優位に高かったんです。 はい。 ただですね、ここでもまた話は単純じゃないんですよ。 え、まだあるんですか? ええ、非常に興味深いことにこのオミクロン株に 2 回感染したグループではですね、先ほど長期症状の代表的なものとしてあげたの検感 はい。ありましたね。検、 これを報告する図は逆に低くなっていたんです。 AORで0.53。 えっと、 検態感は逆にリスクが低い。 そうなんです。さらに味覚がなくなるとか、体の痛み、関節の痛み、こういった症状のおも低い傾向が見られました。 うわあ、なんかもう頭が混乱してきました。 おミクロンに2回かかるとか胸の痛みとか 下痢のリスクは上がるかもしれないけど ひどい検態感とか味覚障害のリスクは むしろ下がるかもしれない。なんでこんな ある意味ハグな結果になるんでしょうか? オミクロン株の最幹線には何か特別理由が あるんですかね?うーん、そうですね。 論文の中でもその理由についてはいくつか の可能性が上げられています。はい。まず 1 つ考えられるのは感染の感覚の問題です。オミクロン株が流行してからはそれ以前の時期と比べて短い期間で再感染するというケースが増えたじゃないですか。 ああ、確かに数ヶ月でまたみたいな話も聞きました。 ええ、このように感染が短いスパンで繰り返されることによって体の臓器に少しずつダメージが蓄積していくんじゃないかと。 ダメージの蓄積。ええ、それが結果的に 特定の種類の長期症状、例えばさっき 上がった呼吸とか循環系の症状をリスクを 高めてしまうのではないかという、そう いう仮説ですね。あるいはオミクロン 株に繰り返し感染することに何か特有の体 の免疫の反応パターンがあるのかもしれ ないです。免疫の反応ですか? ええ、体がウイルスに対して、ま、過剰に反応してしまったり、逆にうまく対応できなくなったりすることで、ある種の症状は出やすくなるけど、別の症状は逆に出にくくなるみたいな、そういう可能性も考えられます。それからもう 1 つ、これはウイルス側の要因ですが、オミクロン株の中でもア系統の違いという可能性もあります。 アト、BA1とかBA5 とかありましたね。 そうです。 そうです。オミクロン株と一口に行っても B1,BA2、それからBA4、BA5、 XBB、 次から次へと新しいタイプが出てきましたよね。 ええ、 もしかするとこの研究で再感染した人々が感染したのは 1 回だけ感染した人々が感染した時期よりも少し後のより新しいアーケートを例えば BA4とかBA5 である可能性が高いかもしれない。 うん。ふん。 そしてこれらの後の系統の方が初期の系統、例えば BA1 とかに比べて特定の長期症状、さっき言った席とか共通とかですね、そういったものを引き起こしやすい性質を持っていたのではないかという推測もできます。 なるほど。 ただ今回の研究データだけではどの系統に感染したかまでは残念ながら細かく分析できていないのでこれはあくまで可能性の 1つということになりますね。 なるほど。 感染したタイミング、体の反応、ウイルス の種類の変化、いろんな要素が複雑に 絡み合っていそうですね。では、これらの 研究結果を踏まえて、今これを聞いて くださっているあなたがご自身の健康に ついて考える上でどんな点を心にとめて おけばいいでしょうか?やっぱりいつどの 株に感染したかというその組み合わせが すごく重要ってことになりそうですね。 まさにそこが1 番のポイントだと思いますね。再感染したら必ず良くなるとか、必ず悪くなるとかそういう単純な話ではないということです。 うーん。 この研究が強く示唆しているのは最初にどの変異株に感染して次にどの変異株に再感染したのかというその人それぞれのストーリーというか文脈がその後の長期的な健康リスクを考える上で非常に重要になってくるということなんだと思います。 なるどおミクロンより前にかかったことがあるかないかとか、おミクロンに繰り返しかかっているのかとかで状況が違う可能性があると。ええ、そういうことですね。 非常に面白い研究ですけど、どんな研究にもやっぱり限界はあるかと思います。この結果を私たちが受け止める上で何か注意しておいた方がいい点、限界点みたいなものはありますか? はい。それはとても大事な視点ですね。研究者自身も論文の中で正直にいくつかの限界点を上げています。 ほ、 まず第1 にこの研究は参加者の方々の自己申告に基づいているという点です。検査の結果も症状もこうでしたという報告に頼っているので、どうしても記憶違いがあったり、症状を、ま、実際より軽くあるいは重く報告してしまったりする可能性、いわゆるバイアスはゼロではないだろうと。 ああ、なるほど。 それから再幹線を完全には捉えきれていない可能性もあります。 例えば研究の定義である 90 日以内に再感染した場合とか症状が出なかった無症状の再感染はいはい あるいは自宅で高原検査したけど陰性だったでも本当は感染していたみたいな犠牲陰性のケースはもしかしたら 1 回だけの感染として分類されているかもしれない うん逃しがあるかもしれないんですね それから調査の途中で連絡が取れなくなったりしてデータが全部揃わなかった参加者の方々は分析から除 されているんですね。 ああ、 そうすると最終的に分析の対象になった人たちに何らかの偏り、例えば比較的症状が軽い人だけが残ったとかそういうスペクトラムバイアスが生じている可能性も否定はできないと。 なるほど。 あと今回の調査は再幹から 3ヶ月後から6ヶ月後までなんですね。 なのでそれよりもっと先、例えば1年後、 2年後にどうなるかといったさらに長期的 な影響についてはまだ分からないという ことです。加えてこの研究は基本的には 初めての再幹線に焦点を当てています。 もし3回4回と複数回した場合にどうなる かということについては今回のデータだけ では十分なことは言えないんですね。複数 会はまだ分からないとええ。あと最初の 感染の時に症状がどれくらい重かったかと かあるいは感染と感染の間にワクチンを 打ったタイミングこういった要素の影響も 先ほどの統計的な調整で完全には コントロールしきれていない部分があるか もしれないとも言及されています。 最後にこれは少し専門的な話になりますがそも再感染を経験したグループというのはパンデミックの比較的早い段階で研究に参加登録した方が多いという背景があったようです。 うん。 一方で1 回だけの感染グループ、特にオミクロン機に感染した人たちと比べると元々のワクチン摂取率が低かったり、あるいは年齢構成とか人種とかそういった背景に違いがあったと。 ああ、元々のグループの性質が違う可能性が、 ええ、統計手法でできる限り調整しようとはしているんですが、それでもらの根本的なグループ感の違いが結果に何らかの影響を与えている可能性は完全には否定できないということです。 なるほど。結果をそのままみにするんじゃなくて、そういう背景とか限界点もしっかり理解した上で慎重に受け止める必要があるということですね。よくわかりました。ありがとうございます。 では、ちょっと複雑な話も多かったので、このインスパイア研究の分析から分かった、特に大事なポイントを最後にもう 1度整理していただけますか? はい、承知しました。まず幹線は特にオミクロン株の時代になってからはもう決して珍しいことではなくなったということですね。多くの人が経験しうる。 はい。 次にパンデミックの初期。 つまりプレデルタとかデルタに初めて感染 した場合、このグループの方々はその 後例えばオミクロン株などで再感染したと しても1回切りの感染だった人と比べ て複数の長期症状を持つはむしろ低くなる 傾向と関連してです。低くなる傾向 ええたし例外とプレデル滝 に初回感染した記憶障害のリスクは上がっ ていたという点は注意が必要です。一方で オミクロン株に感染した場合、特に最初の 感染も再感染も両方ともオミクロン株だっ たというケースでは1度だけオミクロン 株に感染した人と比べて複数の長期症状、 特に全身症状、呼吸症状循環 症状下痢といった症状を持つは高なる傾向 と関連していたということです。 今度は高なる傾向。 はい。しかしここでも複雑なのはこの同じグループで重の検態感のリスクは逆に低かったという症状によってパターンが違うという点ですね。そしてこれらを踏まえて最も重要なメッセージは文脈が重要だということです。 文脈。 え、どの変異株にいつ感染していつ再感染したのか。 その組み合わせやタイミングといった文脈が再感染した後の長期的な健康リスクを左右する可能性があるということがこの研究から見えてきたと言えると思います。 ふーん。いや、本当に人筋縄にはいかないですね。幹線が必ずしも悪化する要因とは限らなかった時期もあったかもしれないけれど、オミクロン株が出てきてからは繰り返し感染することで特定の長期症状のリスクが上がる可能性も出てきたと。 うん。私たちがこのウイルスと未だにこう複雑で変化し続ける関係にあるんだなということを改めて考えさせられますね。 本当にそうですね。私たちの免疫は時間と共にどうしても少しずつ落ちていきますし、ウイルスの方も常に変化を続けています。その中で再幹線というのはおそらく今後も多くの人が経験していくことにでしょう。 ええ、 今回の研究は主に最初の幹線の影響を見ていました。 でもこれから先年月を経て 2°、 3°あるいはそれ以上複数会の再感染を経験した場合、私たちの体にトータルでどんな類積的な影響が出てくるのでしょうか? ああ、類籍的な影響。 ええ、これは今回の研究が私たちに投げかけている次の大きな問いだと思うんです。 まだ明確な答えはありませんですが、あなたご自身の将来の健康を考える上でも是非心の片隅みにとめておいていただきたい視点かなと思いますね。 非常に深くそして考えさせられるお話でした。今日のこの解説が新型コロナの再感染と長期症状というまだまだ分からないことも多いこの複雑なテーマについてあなたが理解を深める少しでも助けになれば嬉しいです。 終了音声靴オアカデミアチャンネル登録と いいねをよろしくお願いします。

元の論文:The Effect of Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 (SARS-CoV-2) Reinfection on Long-Term Symptoms in the Innovative Support for Patients With SARS-CoV-2 Infections Registry (INSPIRE)
Citation:Clin Infect Dis. 2025; published online June 18, 2025

要約

この研究は、米国の多施設前向きコホート「INSPIRE」に登録された患者を対象に、COVID-19再感染が長期症状(いわゆるLong COVID)に与える影響を解析したものです。

◯ 研究デザイン

登録期間:2020年12月〜2022年8月

対象:症状を伴うSARS-CoV-2感染者4,547人のうち、フォローアップを完了した886人(単回感染471人、再感染415人)。

再感染の定義:最初の陽性から90日以上経過後の新たな陽性。

アウトカム:感染後3〜6か月時点の強い疲労(疲労スコア≧25)および3症状以上の持続。

◯ 結果

プレデルタ期・デルタ期に初感染した人では、再感染者の方が3〜6か月後の症状数が少なく、むしろリスクが低下。

例:デルタ期初感染者では、再感染群で「3症状以上」の割合が14.3%、単回感染群では27.1%。

オミクロン期に初感染した人では逆に、再感染者の方が長期症状リスクが増加。

オミクロン期に初感染+再感染の群では「3症状以上」が25.2%、単回感染群では14.1%。

症状別では、再感染群で「咳・喘鳴・下痢・胸痛・悪寒」などが多く、「味覚消失・関節痛」などは少なかった。

再感染群は女性比率が高く(67.5% vs 59.4%)、未接種者も多かった(26.7% vs 6.6%)。

◯ 解釈

再感染の影響は初回感染の時期と株に依存。

プレデルタ・デルタ時代の再感染は長期症状リスクを増やさないが、オミクロン株による反復感染はむしろリスクを高める可能性。

短い間隔での再感染や、オミクロンの免疫回避性が背景要因と考えられる。

◯ 限界

自己申告に基づく再感染判定や、調査完了者に限定された解析によりバイアスの可能性あり。

ワクチン接種歴の追跡は不十分。

◯ 結論
COVID-19再感染の長期的影響は一様でなく、株や感染時期によって異なる。特にオミクロン株による再感染はLong COVIDリスク増大と関連しており、今後の臨床・公衆衛生上の課題となる。