トランプ氏のFRB批判、インフレ加速招く恐れ─シタデルCEO=米紙

トランプ米大統領による連邦準備理事会(FRB)に対する批判はFRBの独立性を損なう恐れがあり、それがインフレの加速やリスクプレミアムの上昇につながる可能性がある──。写真はFRBビル。2022年6月撮影(2025年 ロイター/Sarah Silbiger)

[8日 ロイター] – トランプ米大統領による連邦準備理事会(FRB)に対する批判はFRBの独立性を損なう恐れがあり、それがインフレの加速やリスクプレミアムの上昇につながる可能性がある──。米ヘッジファンド大手シタデル最高経営責任者(CEO)のケネス・グリフィン氏とシカゴ大ブース・ビジネス・スクールのアニル・カシャップ教授がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の7日付の論説記事でこうした見解を示した。

両氏は、米国は強力な経済ファンダメンタルズの恩恵を受けているにもかかわらず、持続不可能な財政路線と高インフレの持続という2つの大きな課題に直面していると指摘。

政治介入なくインフレに対処できるというFRBの能力への信頼が失われれば、投資家が政府国債保有に求めるリスクプレミアムが上昇し、政府に多大な損失が及ぶ可能性があると述べた。

また、トランプ大統領のFRBへの介入や最近の労働省労働統計局(BLS)の局長解任により、公式経済指標の信頼性が損なわれたと言及。独立性はFRBの権利ではなく、透明性や説明責任、実績を通じてFRBが獲得し、維持すべきものであると述べた。

さらに、経済政策への信頼性は、プロセスの順守と尊重により徐々に構築されるものであり、これを軽視すれば急速に失われる恐れがあると警告。信頼性の維持は、金利の低下や成長の促進、国際的な信頼の維持につながるため、極めて重要な優先事項であると総括した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab