国際エネルギー機関(IEA)は13日発表した月報で、来年の世界石油市場について、需要の伸びが鈍化する一方で供給が急増していることから記録的な供給過剰に直面すると予測した。

  月報で示されたデータによると、原油在庫は日量296万バレルのペースで積み上がり、新型コロナウイルス禍の2020年に記録した平均的な増加ペースを上回る見込みだ。今年と来年の世界的な石油需要の伸びは、23年の半分以下にとどまっている。

  その一方、供給は急速に拡大している。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスは、停止していた生産分の再開を加速させており、IEAは米州を中心とするOPECプラス以外の産油国による来年の生産予測をやや上方修正した。

  IEAは「年末から2026年にかけて供給が需要を大幅に上回ると見込まれる中で、石油市場の需給バランスは一段と緩みつつある」と指摘。「市場の均衡を図るには、何らかの調整が必要となるのは明らかだ」との見方を示した。

  OPECプラスおよび競合する産油国による供給増に加え、トランプ米大統領による貿易戦争が経済成長に悪影響を及ぼすとの懸念が重なり、原油価格は今年に入り約12%下落、ロンドン市場では1バレル当たり66ドル前後で取引されている。

原題:Global Oil Markets Face Record Supply Glut Next Year, IEA Says

(抜粋)