6日朝の東京外国為替市場で円相場は1ドル=147円台と前日比ほぼ横ばい圏で推移。米国で連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測と根強いインフレ圧力への懸念が混在し、売り買いが交錯して方向感に乏しい展開となっている。
円は対ドルでニューヨーク終値比ほぼ横ばいの147円59銭-午前8時20分現在
5日に発表された7月のISM非製造業総合景況指数が市場予想を下回り、雇用指数も縮小圏に落ち込んだ。一方、仕入れ価格指数は2022年10月以来の高水準となり、根強いインフレ圧力を示す結果となった。
関連記事:米サービス業は事実上停滞、雇用はまた縮小圏-ISM非製造業指数
経済活動の減速が意識される中、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場ではFRBが9月に利下げする確率を約90%と見込んでいる。日米金利差の縮小を見越した円買いが見られる半面、利下げの妨げとなり得るインフレ懸念がドルの支えとなっている。
シティー・インデックスのマーケットアナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「根強いインフレ兆候と弱い経済指標が綱引き状態となる中、トレーダーは引き続き次の米利下げ時期について考えを巡らせている」と語る。
三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室の横田裕矢シニアバイスプレジデントは、米国の物価が落ち着き利下げ余地が広がるまで、ポジションを取りづらい相場環境だと指摘。「円は買われてもきょうは146円台にとどまり、来週の米消費者物価指数(CPI)まで145-150円のレンジ内で様子見ムードが続く」と予想している。
関連記事:トランプ氏、対日合意の実績誇示-5500億ドル「好きなように使える」
日米通商合意を巡るトランプ米大統領の発言や、国内の政局不安は円の上値を抑える要因となり得る。トランプ氏は日本との合意に基づく5500億ドル(約81兆円)の対米投資について、米国が自由に使える資金だとの認識を示した。

