イスラエルがイランへの攻撃拡大の構えを見せ、トランプ米大統領がイランの首都テヘランから退避を呼び掛けたことを受け、アジア時間17日午前の取引で、ニューヨーク原油先物相場が急反発し、米株価指数先物は下落した。
中東での衝突がエスカレートし、原油の供給途絶につながりかねない状況に市場は引き続き神経をとがらせている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)7月限は、一時2.7%上昇し、1バレル=73.69ドルで取引された。S&P500種株価指数先物は一時0.5%、ナスダック100指数先物は0.6%下げた。
イランの原油輸出インフラは現時点で被害を免れており、同国がホルムズ海峡の封鎖を通じて緊張をエスカレートさせようとする兆しは見られない。中東の産油国は、ホルムズ海峡経由で世界の原油産出量の約5分の1(日量ベース)を輸出している。
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トランプ氏は核開発プログラムを制限する合意への署名をイランに強く促し、その数時間後にテヘランから退避を呼び掛けた。イスラエルが計画するテヘランへの新たな攻撃を大統領が承知していたかどうかは不明だ。
バンダ・インサイツの創業者、バンダナ・ハリ最高経営責任者(CEO)は「神経質な市場だが、供給途絶の最悪のシナリオは価格にまだ反映されていない。今後さらに大規模な攻撃もあり得るが、供給リスクに関する市場の計算はそれでも変わらないようだ」と指摘した。
16日のニューヨーク時間の取引では、イスラエルとイランとの衝突が原油生産の混乱につながらないとの楽観的見方が優勢となり、WTI7月限は約1.7%安で取引を終えていた。

中東での衝突がエスカレートし、原油の供給途絶につながりかねない状況に市場関係者は引き続き神経をとがらせている
Source: Bloomberg
原題:Oil Resumes Advance After Trump Calls for Evacuation of Tehran、US Stock Index Futures Drop After Trump Warns Tehran to Evacuate(抜粋)
(市場関係者の見解を追加して更新します)
