東京のベンチャー企業「ispace」が開発した月着陸船は、ことし1月、アメリカ・フロリダ州の発射場からロケットで打ち上げられたあと、月へ向けて飛行し、先月28日には、月の上空100キロ付近を回る軌道に入りました。
企業によりますと、着陸船の通信状態などに問題はなく、6日午前3時すぎ、予定どおり月面への降下を始めたということです。
着陸船はガスを噴射して減速しながら1時間ほどかけて徐々に月面に近づき、午前4時17分に月の北半球の「氷の海」と呼ばれるクレーターのない平たんな場所に着陸する計画です。
「ispace」はおととし月面着陸に挑戦しましたが、着陸船が高度を誤って認識し着陸に失敗していて、再挑戦となる今回成功すれば、日本の民間として初めての月面着陸となる見通しです。
月面着陸をめぐっては、去年、アメリカの宇宙開発企業が民間としては初めて無人での月面着陸に成功し、ことし3月には別のアメリカ企業が成功するなど開発競争が激しくなっています。
月への物資輸送サービスの実現を目指す「ispace」は、着陸船に▽自社で開発した月面探査車や、▽日本の企業が開発した水から水素と酸素を作り出す実験装置などを積み込み、月面で運用する計画で、今回の着陸を成功させることで、宇宙ビジネスの展開につなげられるか注目されます。
