
4月3日、 ハンガリー政府は国際刑事裁判所(ICC)から脱退すると表明した。写真は同日、ネタニヤフ首相(右)を迎えたオルバン首相。ブダペストで撮影(2025年 ロイター/Bernadett Szabo)
[ブダペスト 3日 ロイター] – ハンガリー政府は3日、国際刑事裁判所(ICC)から脱退すると表明した。ICCが逮捕状を出しているイスラエルのネタニヤフ首相がハンガリーを公式訪問した直後に発表した。
ハンガリーはICCの創設メンバーで、逮捕状に従って容疑者を逮捕し引き渡す義務がある。しかし、オルバン首相はICCの判断を「恥知らずで冷笑的であり、全く受け入れられない」と批判し、拒否する姿勢を明確にした。
グヤーシュ首席首相補佐官は国営通信社MTIに対し、政府は同日中に脱退手続きを開始すると述べた。
ハンガリーは1999年にICC設立に関するローマ規定に署名し、2001年に批准したが、国内で関連法は公布されていない。グヤーシュ氏は昨年「ローマ規程はハンガリー法の一部になっていない」と指摘し、ICCの措置はハンガリー国内で執行できないとの見解を示していた。
オルバン首相はネタニヤフ首相との共同記者会見で、ICCは「もはや公平な裁判所でも法治に基づく裁判所ではなく、政治的な裁判所だ」と指摘。ネタニヤフ首相はハンガリーの決定について「大胆で高潔」と称賛した。
またイスラエル首相府は、ネタニヤフ氏とオルバン氏が3日にトランプ米大統領とハンガリーのICC脱退について協議したと明かし、「この問題に関して取るべき次のステップ」を話し合ったと説明した。
現在ICC議長国を務めるオランダのフェルトカンプ外相は、脱退には1年ほどかかり、ハンガリーはそれまで義務を果たす必要があると述べた。
欧州連合(EU)加盟国でもネタニヤフ氏の逮捕状を巡って意見が分かれており、一部の国はICCの義務を果たすと表明したが、イタリアは法的に疑問があるとし、フランスはネタニヤフ氏に免責があるとの見解を示している。また、ドイツ次期首相候補のメルツ氏もネタニヤフ氏が逮捕されずに訪問できる策を見つけると述べた。
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