
【連盟総括】竹内洋輔強化部長が語る世界選手権、ミラノ・コルティナ五輪への道のり
【ボストン=松本航、藤塚大輔】日本スケート連盟の竹内洋輔強化部長(45)が、世界選手権を総括しました。
エキシビションの前に4つのメダルを獲得した日本勢の評価、26年ミラノ・コルティナ五輪に向けた考えを明かしました。
現地取材メディア限定のやりとりをお届けします。
フィギュア2025.03.31 06:50
<世界選手権>◇30日(日本時間31日)◇米ボストン

世界選手権の総括取材に応じた日本スケート連盟強化部長の竹内洋輔氏(撮影・藤塚大輔)
ロシア勢についての考え方は…
―今大会全体の総括をお願いします
今回の日本選手団ですが、ペアで“りくりゅう”が金メダルを取れて、女子で坂本さんが銀、千葉さんが銅。入賞で樋口さんが6位。男子で鍵山くんが銅、佐藤くんが5位という形でメダルが合計4つ。我々、入賞圏内を日本オリンピック委員会(JOC)、日本スポーツ振興センター(JSC)とともに「メダルポテンシャルアスリート」と言っています。これだけの人数を入れ込めたのは、ミラノ・コルティナでメダルを取っていく力を持った選手たちの数は十分に、ポテンシャルを示せたかなと思っています。内容的にも素晴らしく、選手たちも誇らしい演技。個別に言っていったら時間が限りないぐらいの話になるので割愛しますが、本当に素晴らしい演技で、これはミラノ・コルティナに向けてつながっていく内容だと思っています。

世界選手権エキシビションで演技を披露する三浦璃来(左)木原龍一組(撮影・藤塚大輔)
ミラノ・コルティナに向けた出場枠を男女は最大3枠を取れました。ペアで1、アイスダンスは獲得ができなかった。そこは残念なところもあります。五輪の最終予選ではペアの個人戦がプラス1枠と、アイスダンスはそもそも(現時点で)出場権のない国が1枠を懸けた戦いができることになっています。ミラノ・コルティナに出られるアイスダンスは23組、ペアは19組。今回の世界選手権でアイスダンスが19組、ペアの16組が決まりました。アイスダンスに関しては23のところに対して、今回が22位なので、状況的にはボーダー圏内に入っているだけの成績を残しています。ただ、もう少し余力がほしい。なぜかというとAIN(個人の中立選手)が入る。そこの1枠はかなり固く(ロシア勢に)取られていってしまう。かなり際どい位置にいる。これから先、WTT(世界国別対抗戦)、五輪の最終予選に向けて、内容、プロモート全て含めて、吉田、森田組は頑張っていかなくてはいけないと思っています。
長岡、森口組に関しては今回22位で、今の言った中では引っかからないですが、内容的には十分に予選で出場枠を獲得してくるポテンシャルがあると思っています。そこに向けて、どうアプローチをしていくか。ただ今のりくりゅうペアとの違いでいえば、もちろん彼らが出場枠を取ることは彼ら自身には必要なことではありますが、ゴールは彼らの場合、そこではないと思っています。そこはアイスダンスとの大きな違いで、団体戦の出場枠の最終的な確定は今年の年末のグランプリファイナル。その中で3カテゴリーの出場権を持っていれば、自動的に個人の出場権を持っていなくても、残り1カテゴリーは出ることができる。イコール、うちの場合は男女シングルとペアで確定的に取れる状況を考えれば、アイスダンスが団体戦に出ることは間違いがない。アイスダンスに関しては、最終予選を含めて、彼ら自身が競技力を上げていく必要が重要である。一方で長岡、森口組は若干、立場のところは違います。ただ、もちろんそこに関して出場枠を得て、彼らの次のステップに進んでいくことはすごく重要だと思っているので、彼らにはまた頑張っていただきたいと思っています。
―男女3枠を取り、基本的に五輪の選考は従来通りの選考基準がベースになりますか

世界選手権の一夜明け取材に応じた長岡柚奈(左)森口澄士組(撮影・藤塚大輔)
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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。
