メキシコのフェンタニル対策、米の対外援助凍結で一時停止

 2月13日、トランプ米大統領は、メキシコの麻薬カルテルを壊滅させ、合成麻薬フェンタニルの米国への流入を食い止めると表明したが、米国の対外援助凍結によりメキシコでのフェンタニル取り締まりに支障が出ている。写真はフェンタニル前駆体。メキシコのメキシコシティ で2023年10月撮影(2025 ロイター/Claudia Daut)

[ワシントン 13日 ロイター] – トランプ米大統領は、メキシコの麻薬カルテルを壊滅させ、合成麻薬フェンタニルの米国への流入を食い止めると表明したが、米国の対外援助凍結によりメキシコでのフェンタニル取り締まりに支障が出ている。

事情に詳しい5人の関係者がロイターに語ったところによると、米国務省の国際麻薬取締局(INL)のメキシコにおける全てのプログラムは、資金凍結のため現在停止している。

ロイターが確認した国務省資料によると、これらのプログラムはフェンタニルのサプライチェーン(供給網)解体に重点を置いている。フェンタニルの違法な研究施設を見つけて破壊し、違法薬物の製造に必要な原料化学物質がメキシコに流入するのを阻止するようメキシコ当局を訓練するといった活動がある。

INLはメキシコに麻薬探知犬も寄贈している。これは、メキシコ当局が2023年だけでも数百万個のフェンタニル錠剤を押収するのに役立ったという。

「こうした支援を一時停止することで、米国は数百万人の国民に影響を与える危機を管理する自国の能力を弱めることになる」と元国務相高官は指摘。「メキシコにおける米国の対外援助プログラムは、地元の治安部隊を訓練し、フェンタニル取り締まりで米国とメキシコの最大限の協力を確保している」と説明した。

米国務省とメキシコの大統領府、外務省は、コメントの要請に応じていない。

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Humeyra Pamuk is a senior foreign policy correspondent based in Washington DC. She covers the U.S. State Department, regularly traveling with U.S. Secretary of State. During her 20 years with Reuters, she has had postings in London, Dubai, Cairo and Turkey, covering everything from the Arab Spring and Syria’s civil war to numerous Turkish elections and the Kurdish insurgency in the southeast. In 2017, she won the Knight-Bagehot fellowship program at Columbia University’s School of Journalism. She holds a BA in International Relations and an MA on European Union studies.

Stephen is the Bureau Chief for Mexico and Central America. Previously in Brazil and Angola. He won a 2021 Overseas Press Club award for reporting on threats to the Amazon rainforest.