東京オリンピックの聖火リレーの詳細が17日に発表されました。

 55年前に実際に使われたユニホームとトーチをお借りしてきました。懐かしいと思う人もいるかもしれません。再び東京に聖火がともるわけですが、実際に発表された聖火リレーのコースはこのようになっています。
 スタート地点は福島県のトレーニング施設「Jヴィレッジ」です。その後、約4カ月かけて日本列島をおおむね時計回りに進んでいきます。ゴールはもちろん新国立競技場で7月24日ということになります。
 4カ月かけて渡るわけですから、走る市区町村は850を超え、日によって複数の自治体を回ることになりますので、その距離が非常に長くなります。では、どのように聖火をつないでいくのかということですが、基本的にはランナーがトーチを持って聖火を直接つないでいきますが、実は次の町に行く時には車を使います。車の中に「ランタン」が格納されていて、火をランタンに移して次の町でランタンからトーチに点火し、これを繰り返します。
 聖火ランナーは1人あたり約200メートルと、意外と短い距離を走ります。一日あたりの聖火ランナー数は80人から90人でつないでいきます。さらに、全国にはその土地ならではの“特殊なルート”があります。
 例えば北海道帯広市。「ばんえい競馬」でリレーをしていきます。ランナーはトーチを持ったまま、馬が引くそりに乗る予定だといいます。大分県臼杵市はなんと「泳いで」聖火をつなぐといいます。市内を流れる臼杵川、約100メートルを渡るといいます。「火が消えてしまうのでは?」と思うかもしれませんが、臼杵市に伝わる古来からの泳法「山内流」を使います。「立ち泳ぎ」で渡るそうで、胸から上を出して泳ぐので聖火が消える心配はないといいます。
 クライマックスの東京では、ウルトラCが使われるかもしれません。「島しょ部」への移動に時間がかかるため、聖火の「種火」をあらかじめ運んでおいて、トーチの聖火を消すのと同時に離れた場所で点火するといいます。つまり「瞬間移動」させるということです。クモが跳びはねるように瞬時に移動することから「スパイダー方式」とも呼ばれ、聖火が途切れることにはならないといいます。
 日本での聖火リレースタートまで約3カ月。各地の走りに注目してみてはいかがでしょうか。
[テレ朝news]