4回転半がある未来へ 羽生結弦が歩む不屈の道。北京五輪を占う フィギュアGPシリーズ 22日開幕
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小海途良幹は、その表情を見て撮影のポジションを変えた。滑走スピードが普段より速いと感じた大和弘明は、ペンを握る手が震えるのを認めた。

 今から半年前の4月17日、丸善インテックアリーナ大阪。フィギュアスケート世界国別対抗戦のエキシビジョンに向けた練習でのことだった。

 14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑んだ。計12度のトライ。回転が抜けた他に、6度の転倒があった。

 さかのぼること約1年4カ月。19年12月、GPファイナルのフリーに向けた公式練習でも成功はなかった。

 「8分の1回れば立てますね、間違いなく」。今年3月末に羽生結弦が残したコメントだ。前人未到の超大技へ、確かな手応えがあった。だからこそ、国別練習翌日の4月18日に言った。「全然、良い時のジャンプにならなかった。もっと良いです、本当は!」。そして、続けた。「めちゃくちゃ悔しかった」と。
Video: https://youtu.be/LXAnd-sPQek