新型コロナの感染拡大で、東京都では自宅療養者が2万人を超えていて、一度も医師に診察してもらえないという声も多く聞かれます。

そうした不安を解消するため、『品川モデル』と呼ばれる、自宅療養者のオンライン診療を進める取り組みが始まっています。

『品川モデル』の対象は、自宅療養している無症状や軽症の患者です。保健所から送られてくるURLにアクセスして、名前や症状を入力し、“仮想待合室”で待機することができます。

一方、登録した医師が、手が空いた時にアクセスすると、患者側に連絡が届いてオンライン診療が始まります。

診察した結果、解熱剤などの薬が必要な場合は、医師が薬局に処方せんを送り、自宅に届けられます。

この『品川モデル』について、品川区医師会理事で、三浦医院の院長・三浦和裕医師に話を聞きます。

(Q.試験的に4月から取り組んできたということですが、手応えはいかがですか?)
医師の負担も、保健所の保健師の負担も減っていると思います。

(Q.医師として、メリットをどう感じていますか?)
一番大きいのは、患者と会わないので感染しないことです。また、通常診療の合間にできるので、時間的な負担も少ないというメリットがあります。

(Q.保健所の負担は、どういった部分で軽減されていますか?)
オンライン診療の役割を明確化したことで、保健所の保健師が、個々の受診の相談をする必要がなくなりました。そうすることで、本来の保健所の役割である、入院の調整や健康観察などに集中できるようになっています。

(Q.オンライン診療が進むと在宅医療の負担も減りますか?)
そうですね。往診をしなくても、オンラインで診ていくことで、受診の人数は減ると思います。それから、軽症のうちから医療が入ることで、重症化も予防できると考えています。

(Q.妊娠している人や基礎疾患を持っている人が、専門医に診てもらうことはできますか?)
品川ではまだ、妊婦さんの対応はしていませんが、今後、産婦人科の先生にも参画して頂いて、そのような診療もやっていけたらと思います。

(Q.全国的に自宅療養者が増えていますが、この取り組みをどう生かしていけばいいと思いますか?)
できることなら、全国で使って頂いて、広げるべきだと思っています。自宅療養者がこれだけ増えているので、その人たちの安心のためにも、皆さんで使って頂ければと思います。

(Q.自宅で療養している人に伝えたいことはありますか?)
前回、前々回の波と比べて、皆さんのモラルが低下しているところもあります。陽性だと分かっていても外出したり、検査待ちの間に会社で会議しているという人もいて、面を食らいます。皆さんの意識を戻して頂いて、三密やソーシャルディスタンスなど、もう一度見直して頂ければと思います。
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