元TBSアナ青木裕子が見せた「飾らないママの顔」の存在感。佐藤健主演「るろうに剣心 」の表現の違いを撮影監督が掘り下げる

6月のとある夕方、渋谷区内の空手道場に元TBSアナの青木裕子(38)が姿を現した。ゆったりとした白いシャツにドット柄のワイドパンツ、足元はビーチサンダルというカジュアルなスタイルだ。右手に子供用の水筒を持ち、左手で空手着姿の次男と手をつないでいた。

本誌は今年3月にも、同じ空手道場で次男のお迎えをする夫の矢部浩之(49)を目撃している。

「矢部さんは、育児は『時間に余裕のあるほうがやる』と決めているそうです。子煩悩(こぼんのう)で愛妻家の矢部さんは早く家に帰りたいのか、撮影が終わると、異常なスピードで荷物をまとめ、楽屋を出て行きます(笑)」(吉本興業所属の中堅芸人)

ラフな格好で現れた青木はこう見えて、熱心な「教育ママ」だという。

「青木さんは『お受験界』ではかなり有名です。最近はテレビで見かけることはなく、雑誌のモデルがメインになっていますが、それは育児を優先しているためです。長男を入試対策で有名な幼稚園に入れて、都内の名門小学校に入学させています。矢部さんも協力し、多忙な中でも親子面接の練習をしていたそうです。

長男の試験があった年は吉本の闇営業騒動があった’19年でした。青木さんはお受験に悪い影響が出ないようにと、矢部さんにその話題についてのコメントを控えさせていました」(制作会社関係者)

飾らない青木は家庭で3人の男を支える〝肝っ玉母ちゃん〟なのである。

佐藤健主演「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」の表現の違いを撮影監督が掘り下げる

漫画原作で、アニメ化もされている中で実写映画でどれほどのエンターテインメント性を持ったルックが作れるのか、それが1作目の「るろうに剣心」(2012年)でのポイントだったと、映画「るろうに剣心」公式noteに掲載されたインタビューで語った石坂。

「これまでの時代劇は、モノクロっぽいものが多くて、ちょっと色味を抑えて黒が際立つような作品が多かったと思います。しかし『るろうに剣心』はキャラクターがカラフル。そこで、色味を一切落とさないというルールで、現代っぽさはなくしつつエンタテイメント性は残す、鮮やかな映像を目指しました。その方向性で『The Final』まで積み上げてきました」と、「るろうに剣心」ではこれまでの時代劇とは違う、エンターテインメント性を常に意識していたとこだわりを明かす。

明治という時代が舞台で前後編の地続きの物語だった「京都大火編」「伝説の最期編」(ともに2014年)と異なり、最終章は時代が異なる2作品。石坂は「The Final」と「The Beginning」で違ったコントラストを打ち出すことを意識したという。

まず、「The Final」は新時代の勢いやにぎわい、ミステリー、緊張感そして縁の登場と“オレンジ”が映えるように調整。劇中でも縁のオレンジの衣裳に目を奪われた観客も多い。

一方、「The Beginning」では思い悩む剣心や巴との恋愛要素も踏まえて“紫”をキーカラーに設定。映像に違和感を与えないように、ライトや映像での色付けでなく、巴の衣装にある紫を印象的に捉えたり、雪の白との対比から紫を感じ取れるようにすることで、実写映画のオリジナリティーを出していった。

また、ウエスタン(西部劇)が時代劇に影響を与え、そして時代劇が逆に西部劇に影響を与えることにもなったという歴史と、その西部劇を見て育った石坂は1作目のとき、例えば斎藤一が登場するところでは砂埃が巻き上がるなど、乾いた荒野のウエスタン調を意識して撮影。

1作目でできなかったことを2作目、3作目で、と実践し続け、4作目の「The Final」では、色の濃度をさらに深めるようにしていった。

そして撮影スタイルも「『The Beginning』は過去が舞台で、僕がやってみたかったスタイルの時代劇をやれる、と思いました。『The Final』まではカメラを動かすことが多く、ガンガン動かして撮っていました。『The Beginning』ではあまりフレームを動かさずに、色味を落としました。これは初めてのことでした」と、シリーズの歴史の中でも新たな試みに挑戦したと言い、この飽くなき挑戦心が「るろうに剣心」シリーズを大きくさせてきたことがうかがえる。

「るろうに剣心」の現場を振り返り、「スタッフ、キャスト、全員セーブしない現場です。監督がよくおっしゃいますが、“みんな、勝手にやり過ぎてしまう”んです。そんなみんなの仕事ぶりを知っているので、僕ら撮影部も、映像の仕上げの段階で一切手は抜けなくなる。これは、素晴らしい相乗効果だと思いますね」と、自分たちが良いと思ったものはどんどん挑戦できる環境だったからこそ、スタッフ同士でも互いに切磋琢磨(せっさたくま)できたと、大友組の魅力を語る石坂。

最終章2部作ではキーカラーとなる“オレンジ”と“紫”、極上の映像美で全く異なる2つの時代の背景や、その時代に生きるキャラクターの心情を見事に捉えたカメラワークが見られる。