渋野日向子に人を引きつける魔力。 取材対応に見たコメント力と大物感
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「なんでですかねぇ?」
取材中、何度もそう言って首をひねる渋野日向子の周りには、何とも言えないほんわかとした空気が漂っていた。たった今、真剣勝負を終えたばかりのトップアスリートには、似つかわしくないほどの穏やかな空気である。
「”なん”で」ではなく、「なん”で”」にアクセントをつける独特のイントネーション。それが、渋野日向子特有のものなのか、彼女の地元の岡山弁なのかはわからない。だが、報道陣とのやりとりを楽しむように、にこやかな表情で発するその何気ないひと言からだけでも、渋野日向子の人柄は存分に伝わってきた。
前日に東日本を襲った大型台風の影響で、18ホールから9ホールへと短縮されたスタンレーレディス最終日。首位と6打差からのスタートとあって、逆転優勝は絶望的かと思われた渋野日向子は、優勝には手が届かなかったものの、スコアを4つ伸ばし、終わってみれば、優勝した黄アルムに3打差まで詰め寄っていた。
なぜこれだけスコアを伸ばせたのか?
アプローチが好調だった要因は?
試合後、渋野日向子はそんな質問を受けるたび、首をひねった。そして、頭の中でしばし思考を巡らせたあと、彼女なりの答えを――ときに笑いを誘うような、とぼけた回答を口にする。
Video: https://youtu.be/R8nZBOhrpcE
