羽生結弦「声援を心の中で再生した」 コーチ不在の全日本も渾身のプログラムで魅了
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昨年末のフィギュアスケート全日本選手権でコーチ不在にもかかわらず王者奪還を果たした羽生結弦選手。華麗で力強い演技は見る人に勇気を与え、王者はまた一つ壁を越えた。AERA 2021年1月18日号では、羽生選手が今シーズンのプログラムに込めた思いを語った。
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みんなを笑顔にするショートとは対照的に、フリーは自己解放の場とした。心の奥にある「自身の葛藤」をいかに表現し、自身を救い、また葛藤する人々に寄り添うことができるのか。選んだのは上杉謙信を主人公にしたドラマ「天と地と」のテーマ曲だった。理由は、謙信に「共感」があったからという。
「彼の中にある、戦い方の考え方や美学など、価値観が似ているのかなと思うところがありました。犠牲があることへの葛藤だったり、最終的に出家された悟りの境地のようなところまで。僕自身が、戦っても勝てなくなったり、苦悩に駆られたり、また僕が1位になることで誰かの犠牲があることを感じながらやっていたので。今、この世の中、戦わなきゃいけないことがたくさんありますが、何かちょっとした芯みたいなもの、戦いに向かっていく芯みたいなものが見えたらいいなと思います」
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