突然の緊急事態宣言…。飲食店への時短営業や不要不急の外出自粛…。まちでは、戸惑いが広がっています。

13日午前、北九州市のJR小倉駅前で話を聞くと、会社員の男性(62)は「実はあしたからも出張の予定が入っていて、会社的にも出張禁止になるのか、きょう朝、早速確認しないといけないなと思っている」とあわただしそうでした。

専門学校生の男性(19)は「飲食店でバイトしているが、(閉店)時間が午後8時になると、学生なので基本、夜に入っていて、時間が減って給料が下がるのが…」と戸惑いを隠せません。

会社員の女性は(38)「病院は人員不足で大変だから、まずは人の流れを止めることを優先すべきだと思う」と話していました。

12日夜、福岡市天神では…。屋台の男性店主は「やっと出るかなというかなという感じ。ずっと気になってはいた。悩ましいけど、もう、今行くも地獄、下がるも地獄みたいな感じなので」と話していました。

緊急事態宣言となれば、飲食店には営業時間の短縮などが要請される見通しです。福岡市博多区の飲食店では急きょ、ランチメニューを始めることに決めました。

おばんざい澪の稲冨澪奈さんは「サラリーマンの方が、どのくらいの方が、テレワークで外に出るかわからないので、お客様が来てくださるか」と不安を隠せません。

時短営業を見越して、準備を進めていますが…。「どういう補償があるか明確になっていないので、不安な気持ちのまま、前に進みづらい」と話していました。

緊急事態宣言がすでに出されている東京などでは、時短営業に協力した飲食店に、1日最大6万円が支給されます。しかし、それだけでは店を続けられないというあきらめに似た声も…。

やぶれ居酒屋まさかどの榊利枝さんは「もう大変ですよ。(別店舗は)ビル借りているだけで1カ月200万円。それに社員とかいろんなことを考えると、6万円とか言われても到底ですね…」とため息交じりでした。

デパートも、“寝耳に水”の緊急事態宣言に、戸惑いを隠せません。「マスクを外した状態での会話はしないようにお願いします。」北九州市の小倉井筒屋では13日朝、「きたきゅうフェスティバル」の準備が進められていました。

出店するお菓子のみずまの水摩圭吾さんは「イベントとしては、ほんとに久しぶり。マスク越しにでも伝わる笑顔で商品を提供したい」と話していました。

地元のグルメやアートを扱うおよそ70店舗が集うイベントで、もともと去年4月に予定されていましたが、前日に緊急事態宣言が出され中止…。やっとの思いで今回、開催にこぎつけた矢先で、再度の緊急事態宣言という事態に…。

井筒屋「kitakyucolumbus」担当の谷岡成晃さんは「ちょっと急だったので、正直びっくりした。北九州の人を皆で盛り上げていきたいという気持ちがあったので残念」と驚きを隠せません。イベントは19日まで。感染対策を徹底したうえで、来場客を迎えたいとしています。

ウエディングドレスがお手頃な価格で手に入ると、毎年大人気の販売会。大丸福岡天神店の会場は今年、人の姿がまばらです。そうした中、母親とドレスを見に来たのは中上佳菜さんです。

中国・上海に住む夫と、6月にハワイで結婚式を行う予定でした。「今年の6月ハワイで(結婚式を)やろうと思っていたんですけど、難しくなったので挙式を1年後に延ばして、披露宴だけ福岡で」と話していました。

楽しみにしていたハワイでの結婚式…。延期になった代わりに、家族だけで6月に行う予定の披露宴に向けて、ドレスを選びに来ました。

「収まってほしいですけど、また延びても永遠に延ばさなきゃいけないから、もうやろう…。コロナがひどくてもやろうと。キャンセル料とかかかってしまうので、もう延ばせない」と不安げに話していました。