GitHubは、米サンフランシスコで10月28日と29日の2日間開催した年次イベント「GitHub Universe 2026」で、AIエージェント時代に対応した大幅な性能向上を実現することを明らかにしました。
性能向上はGitHubの基盤をMicrosoft Azureへ移行し、コンピュートとストレージを分離する新アーキテクチャの採用と、ロックをリポジトリ単位からブランチ単位へと変更する改善などにより実現すると説明されました。
基調講演から、GitHubの性能向上についての説明をダイジェストで紹介します。
AIエージェント時代の性能向上を実現する
マイクロソフト CoreAI担当エグゼクティブバイスプレジデントJay Parikh氏

GitHubの性能と信頼性向上について。今年だけで400万CPUコア、160PBストレージ、50Tb/sネットワーク帯域の拡大を行ってきた。

さらにMicrosoft Azureへ移行し、マルチリージョン展開も進行中だ。この大規模なエンジニアリング面での取り組みは来年早々に完了する。
しかしGitHubへの負荷は急速に増加しており、AIエージェントの時代にはこれまでの前提をすべて見直し、さらなる性能向上と信頼性強化を行っていく。

その取り組みの1つが、Gitアーキテクチャの進化だ。

新しい進化が、より優れた反応速度と信頼性を可能にする。
GitHub基盤のコンピュートとストレージを分離し、両者の連携を最小化しシンプルにする。
これによりテストとしてGitHubでもっとも活発なリポジトリの24時間分のトラフィックを1分間に圧縮して取り込んでも、余裕で処理できるほどだった。
ブランチ単位のロックでAIエージェントの並行動作を可能に
詳しく説明しよう。
新たにGitへの書き込み時にリポジトリ単位でロックするのではなく、対象となるブランチ単位でロックするように変更した。
これにより異なるブランチで作業するAIエージェントは並行して動作できるようになり、スループットが3倍から4倍向上する。

ストレージとコンピュートの分離による大幅な性能向上
前述の基盤アーキテクチャの変更では、性能の上限を撤廃すべくMicrosoft Azureのストレージチームと連携した。
コードはMicrosoft AzureのBlogストレージに保存され、Gitのリクエストに応答するサーバは高速化のためにデータを一時的にキャッシュするだけだ。
これにより、要求に応じてストレージ容量とサーバを柔軟に拡張でき、両者のコーディネートは最小限に抑えられる。
性能を制約するクリティカルパスとして残るのは少数の参照トランザクションだけになるが、これは最適化した専用のログサービスによって処理される。

その結果、旧アーキテクチャでは1つのリポジトリに対するプッシュは1秒間に数十回が限界だったが、新しいアーキテクチャでは1秒間に数千回のプッシュに対応できるように設計された。
5000のAIエージェントを1つのリポジトリで作業させたところ、毎秒7200回の書き込みを処理できた。これは従来の180倍のスループットだ。

来年初頭までには全ユーザーが新アーキテクチャに
ここで紹介した内容はAIエージェント時代に対応するようにGitHubをスケールさせる取り組みの一例である。
来年初頭までには、すべてのユーザーがこの新アーキテクチャに移行される予定だ。

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