Anthropicが筋ジストロフィー治療薬開発のMithril Medicine買収を発表、生命科学分野で独自の創薬活動を開始 – ライブドアニュース

Anthropicが筋ジストロフィー治療薬開発のMithril Medicine買収を発表、生命科学分野で独自の創薬活動を開始

Anthropicが病気の治療を加速させるため、新薬開発を行う企業との研究提携を深め、独自の創薬活動も開始したことを発表しました。発表では、2種類の筋ジストロフィー治療薬を開発しているMithril Medicineを買収し、創業者にして唯一の人員であるコーディ・トランバーガー氏はAnthropicに所属して創薬研究を行っていることも明らかになりました。

Early progress on accelerating drug development with Claude \ Anthropic

https://www.anthropic.com/research/early-progress-drug-development

AnthropicはBigHat Biosciences、Bristol Myers Squibb、Divergence Labs、Enveda、Generate Biomedicines、The Column Groupの6つの組織と研究提携関係を構築するとともに、自ら創薬開発を開始しました。

この過程で、Claudeで医薬品開発をどのように支援できるか、医療分野でAIの可能性を最大限引き出すためにはClaudeをどのように改善すべきかについて多くの知見が得られたとのことで、今後、取り組みを拡大する方針を示しました。

取り組みがAnthropicにもたらしている貢献ポイントは3点。

第一は、より広範な創薬タスクに関して、Anthropicのモデルの強みと限界をより深く理解できるようになったという点です。すでにAnthropicはこれまでに得られた知見をもとに、具体的な改善点の優先付けを行っているとのこと。

第二は、この取り組みがより広範な生命科学コミュニティにとっての事例研究になるという点です。Claudeで新たな治療法の開発速度を大幅に向上させるには、さらに多くのバイオテクノロジー企業と協力して開発プロセスにClaudeを深く統合していく必要があるとのこと。

第三は、順調に進めば効果的な新薬開発につながる可能性があるという点です。Anthropicは食物アレルギーや小児の希少疾患、複数のがんなどに対する新薬開発の可能性について楽観視しているとのことです。

たとえば、細胞免疫療法である「CAR-T細胞療法」についてGenerate Biomedicinesと行っている取り組みでは、すでに治療に役立てられている血液がんだけでなく、固形がんの治療にも適用できるようClaude Codeを用いた新設計案が提案され、1つの案では従来より70%コンパクトでより高い効果がテストで確認されています。

また、Anthropic独自の動きとして、契約から調達、11の外部研究所との共同実験の管理、他の業務などでClaudeを活用していたコーディ・トランバーガー氏の会社・Mithril Medicineを買収しています。トランバーガー氏はClaudeを利用することにより、特定の筋ジストロフィーに対する治療法候補をアイデア段階からわずか18カ月でマウス実験で有望な結果を得られるところまで進めることができたとのこと。企業買収後、トランバーガー氏はAnthropicに所属し、当該研究を引き続き行うとともに、新たな研究も開始する予定となっています。トランバーガー氏の創薬候補がいい結果を示せば、早ければ2028年後半にもヒトを対象とした臨床試験を行うレベルの薬剤ができる見込みです。