Devinの設定画面「Settings → Connections」に、見慣れないボタンが1つ増えました。
「Continue with ChatGPT」。
押すとChatGPTのアカウントへのサインインが求められ、そのまま手持ちの有料プランがDevinの中でも使えるようになります。
自律型のコーディングエージェント「Devin」を開発するCognition社が発表した新しい連携機能です。
ChatGPTとDevinを両方契約している開発者にとっては、毎月の支払いと使用枠の管理が1つ減るかもしれない話です。
先に結論をまとめると:
– ChatGPTのGo・Plus・Proプランを「Settings → Connections」からDevinに接続すると、Devin内でのGPTモデル利用がChatGPT側の割り当てから差し引かれます
– ChatGPTの割り当てを使い切っても作業は止まらず、Devin自体の利用枠へ自動で切り替わります(翌月ChatGPT側がリセットされれば、またそちらが優先されます)
– 無料のChatGPTアカウントは対象外で、Devin側も自己契約のPro・Max・Teamsプランであることが条件になります
Cognition公式が最初に発表した内容
この機能を最初に公式に発表したのは、Devinを開発するCognition社自身のXアカウントでした。
投稿の英文を訳すと、こういう内容です。
個人のChatGPTプランなら、どれでもDevinで使えます。
Go・Plus・Proのいずれかのプランを接続するだけで、GPTモデルの利用はすべてそのプランの割り当てから差し引かれます。
You can use any personal ChatGPT plan with Devin
Just connect your Go, Plus, or Pro plan to Devin and all GPT model usage will draw down from you plan’s quota pic.twitter.com/7vVFQq3IAB
— Cognition (@cognition) 2026年10月9日
投稿があったのは日本時間2026年10月10日の朝です。
文面はシンプルですが、「どれでも」という言い方には引っかかりました。
ChatGPTには月20ドルのPlus、月200ドルのPro、そしてもっと安いGoという、値段も中身もかなり違うプランが並んでいます。
本当に同じように扱われるのか、実際の設定手順や上限に達したときの挙動まで、公式ドキュメントを確認してみました。
次に読む
4日前の「Pro Max」予想が的中——ChatGPT新プラン「Pro 500」月500ドル、既存プランは利用枠半減設定はどれくらい簡単なのか?
Devinの公式ドキュメント(docs.devin.ai)によると、手順自体は難しくありません。
Devinの「Settings → Connections」を開き、「Continue with ChatGPT」を選んでChatGPT側のログインとアクセス許可を済ませたら、同じ設定画面にある「Use your ChatGPT plan」というトグル(オン・オフの切り替えスイッチ)をオンにするだけです。
Devin Cloud・Devin Desktopのモデル選択画面でGPTモデルにカーソルを合わせたときに出るスイッチからも、同じ設定を切り替えられるとされています。
この連携はDevin Cloud・Devin Desktop・Devin CLIのすべてに共通で、1つのトグルで横断的に効く仕組みのようです。
なお、チーム利用の場合はアカウント単位の連携になり、メンバーそれぞれが自分のChatGPTアカウントを個別につなぐ必要がある点は留意したいところです。
上限に達したらどうなるのか?
ここが今回の発表でいちばん実務的に効く部分だと感じました。
ドキュメントのFAQには、ChatGPT側の使用量を使い切った場合の挙動がはっきり書かれています。
要約すると、ChatGPTプランの割り当てが尽きても、Devinは通常のルーティングに自動的に戻り、GPT部分の課金はDevin自体の利用枠に移る、とされています。
セッションが途中で止まることはなく、翌月ChatGPT側の割り当てがリセットされれば、またそちらが優先的に使われる仕組みです。
ただし、どのDevinの処理モードでも同じように効くわけではなさそうです。
Fusion(Local・Cloudとも)やAdaptiveといったモードでは、GPTモデル部分だけがChatGPT側の課金になります。
それ以外のモデルは、引き続きDevin自体の枠を消費するとされています。
一方で、速度優先の一部モード(Fast・priority系)はChatGPTプランの対象外だと案内されています。
全モードが無条件に安くなるわけではないようです。
この連携について、海外のDevinユーザーの1人はこう表現していました。
あなたのChatGPTのサブスクリプションは、今やDevinの契約でもあります。
Your ChatGPT subscription is now also a Devin subscription https://t.co/kJE3sbq2wP
— Tibo (@thsottiaux) 2026年10月10日ChatGPT Goとはどんなプランなのか?
今回の発表で目を引くのは、PlusやProだけでなく「Go」という、まだ馴染みの薄いプランが並んでいることです。
ChatGPT Goはインドで先行して始まった低価格帯のプランで、米国では月8ドル程度、月20ドルのPlusよりもさらに手前の入門プランという位置づけになっています。
無料プランよりメッセージ数や画像生成の回数は増えますが、Plus・Proほどの利用量ではありません。
Devinのドキュメントでは、Go・Plus・Proの3プランを扱いの上で区別していません。
いちばん安いGoプランでも、同じように連携の恩恵を受けられる設計のようです。
日本語でこの動きをいち早く伝えていたのが、まさお(@AI_masaou)さんの投稿です。
日本時間9月30日未明の時点で「本日より、ChatGPTのサブスクリプションをDevinで直接ご利用いただけるようになりました」という案内を引用しながら、こう反応していました。
いいね〜はじまってるね
いいね〜はじまってるね
> 本日より、ChatGPTのサブスクリプションをDevinで直接ご利用いただけるようになりました。ChatGPT PlusまたはProプランでDevinにサインインするだけで、Devin内でのOpenAIモデルの使用はすべて、お客様の割り当て量から差し引かれます https://t.co/gW6vCAqyF4
— まさお@AI駆動開発 (@AI_masaou) 2026年9月29日
この投稿が引用していた案内では、対象はChatGPT PlusまたはProのみでした。
そこから10日ほどを経て、10月10日のCognition公式の投稿では対象にGoプランも加わったことが明記されています。
段階的に対象プランが広がってきた、という見方ができそうです。
Shiritomo編集部の考察
この連携の面白さは、値段の話よりも「どこで課金されるか」を利用者が選べるようになった点にあると考えています。
ChatGPTとDevinを両方使う開発者は珍しくありませんが、これまでは2つの利用枠を別々に気にする必要がありました。
今回のようにプランを1本化できると、どちらかの枠が余って無駄になる状況を減らせます。
SNS運用やコンテンツ制作の現場でも、複数のAIツールを契約していて「どれをどれだけ使ったか分からなくなる」という悩みはよく聞きます。
Cognitionのように、既存の契約を横断的に使い回せる設計にするのは、今後ほかのAIツール同士の連携でも増えていきそうな方向性ではないでしょうか。
まとめ
ChatGPTのGo・Plus・Proいずれかのプランを、Devinの設定画面から接続するだけでGPTモデルの利用枠を共有できる機能が始まりました。
上限に達しても自動でDevin側の枠に切り替わるため、作業が止まる心配は小さそうです。
両方を契約している人にとっては、試す価値のあるアップデートと言えそうです。
さらに深掘りしたい方へ
今回の連携の詳しい仕様や対象プランの最新情報は、Devin公式ドキュメントのChatGPT連携ページで随時更新されるとみられます。
設定を試す前に一度目を通しておくと安心です。