Googleは10月7日、画像・動画・音声の電子透かしを検出するWebサイト「SynthID Detector」の利用対象を一般に広げた。Googleのほか、OpenAI、NVIDIA、KakaoのAIで作られたコンテンツに対応し、AppleのAIで作られたコンテンツにも近く対応する予定。検出対象は、電子透かし技術「SynthID」を使ったコンテンツに限られる。
Googleは以前から、Geminiアプリや検索、Chromeで検証機能を提供している。今回は専用サイトの利用対象を広げ、Google以外の提携各社のコンテンツも確認できるようにした。公式ヘルプによると、GeminiアプリのSynthID検証で認識できるのは、GoogleのAIで生成・編集されたコンテンツに限られる。
Want to check if an image, video, or audio file was made using AI? Here’s how:
1️⃣ Go to https://t.co/lh6ir7uFl2 and upload an image, video, or audio file
2️⃣ The portal scans the media to detect if the file contains a SynthID watermark from Google or our partners https://t.co/yppeq7Roy3
— Google (@Google) October 7, 2026
画像・動画・音声をアップロードして確認
検出にはサインインが必要で、Google、Apple、ChatGPTでのサインインを選べる。利用者は専用サイトにファイルをアップロードして、透かしの有無を調べる。
対応するファイル形式は次のとおり。
画像:JPG、JPEG、PNG、BMP、WEBP、AVIF、HEIC、HEIF、TIFF、TIF、GIF
動画:MP4、MOV、WEBM
音声:WAV、MP3、OGG、FLAC、AAC、M4A
動画と音声では、透かしを検出した区間も確認できる。現在、テキストの検出には対応していない。
OpenAIの「ChatGPT Images 2.5」で作成したPNG画像をJPEGに変換して検証した例では、「SynthID was detected」と表示された。OpenAIで生成または編集された画像との判定に加え、その後さらに編集された可能性があるとの注意書きも添えられていた。

SynthIDの仕組みと検出結果の読み方
SynthIDはGoogle DeepMindが開発した電子透かし技術。ファイルのメタデータではなく、画像・動画の画素や音声の周波数成分に、人の目や耳では気付かない信号を埋め込む。透かしはフィルターの適用や色の変更、圧縮などを経ても検出できるように設計されている。
Detectorは、この埋め込まれた信号の有無を調べる。FAQによると、透かしが検出された場合(Watermark detected)、そのコンテンツはSynthID対応のAIモデルで生成または編集された可能性が高い。
透かしが検出されなかった場合(Watermark not detected)でも、AIによる生成や編集は否定できない。SynthID非対応のモデルによる生成物や、SynthID導入前に作られたコンテンツには、SynthIDの透かしが埋め込まれていない。また、透かしがあっても、大幅な加工で信号が弱まると検出できない場合がある。
Googleは検出精度を高めるため、できるだけ高品質なファイルを使うよう勧めている。また、ごくまれに透かしのないコンテンツを誤検出する場合もあるとして、判断する際には他の証拠も集めるよう案内している。