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カプコンは2026年10月2日、東京・有明で開いた技術カンファレンスで、自社ゲームエンジン「RE ENGINE」を段階的に進化させる「REX」プロジェクトの展望を明らかにした。データ処理や開発ツールなどに新技術を加え、AIがプログラムを書きテストもこなす将来を見据えた「AI世代のゲームエンジン」を目指すという。

「CAPCOM オープンカンファレンス RE:2026」
カプコンは2026年10月2日、東京・有明コンベンションホールで開いた技術カンファレンス「CAPCOM オープンカンファレンス RE:2026」で、自社ゲームエンジン「RE ENGINE」の進化計画を明らかにした。プログラマーの石田智史氏が、新プロジェクト「REX」の展望を説明した。
RE ENGINEは2014年に開発が始まった同社独自のエンジンで、これまでに27以上のタイトルが開発されている。カプコンのほぼすべての開発者、2,000人以上が使っているという。
石田氏は課題として、ゲームの規模の巨大化、使用者の増加と多様化、AI技術の急激な進化の3点を挙げた。REXは、現行のRE ENGINEに「RE:○○」と名付けた新技術を段階的に加え、次世代の水準へ引き上げる取り組みだ。
例えば「RE:Dox」は、どんな形式のデータも共通のルールに変換して高速に処理する仕組みで、データの読み込み速度と編集の手軽さが大幅に向上したという。「RE:UI」は開発ツールの画面表示を軽くし、見た目と状態を分けてメモリを節約する。「RE:Flows」はブロックを組み合わせる直感的な操作でゲームの動きを作れ、裏側では自動的に世界標準のプログラム言語へ変換される。「RE:Runtime」は大量のキャラクターの処理を効率化し、カプコン独自の言語「RE:C++」への自動変換も備える。ログを管理する「RE:Log」も加わる。
AIを意識した設計も特徴だ。システム全体を世界で最も一般的なプログラム言語のルールで統一したほか、RE:DoxやRE:Logなど一部の技術をインターネット上に公開した。AIの学習に役立ててもらう狙いという。石田氏は、AIがプログラムを理解して自動で作成し、テストプレイでバグを自動確認できる将来像にも触れた。RE:UIは特定の画面表示機能に依存しないため、人が画面を見なくても裏側でプログラムが自動テストを行いやすくなったという。
では、AIが開発に加わる時代に、カプコンはなぜ今、自前のエンジンを作り替えるのか。背景には、3年前に始まった長期計画と、株主総会で示された生成AIへの線引きがある。

RE ENGINE後継計画の3年間と、AIへの姿勢
(出典:カプコン、ゲームビズ、Anime News Networkをもとに作成)
この記事の続き >>
・「AI生成エンジン」と報じた英語圏と、カプコンの説明のズレ
・RE ENGINE後継計画の3年間の歩み
・株主総会で示された、生成AIに任せる範囲と人に残すもの
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