【生成AI事件簿】Meta、SpaceXAI、Microsoftも参入、常駐型AIで問われる権限管理と安全設計
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小林 啓倫
経営コンサルタント
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2026.10.3(土)
経営 IT・デジタル
OpenAIは新サービス「dots」を発表した(写真:ロイター/アフロ)
2026年9月29日、OpenAIは開発者会議「DevDay」で、新しいAIエージェント「dots(ドッツ)」を発表した。同社はこれを「常時稼働するエージェント(always-on agents)」と呼んでいる。利用者ごとに専用のコンピューターをクラウド上に持ち、頼まれていない時間にも仕事を探して動くという。
実は、dotsに似た製品がこの2カ月ほどで相次いで登場している。
8月中旬にはイーロン・マスク氏率いるSpaceXAIが「Grok Bot(グロック・ボット)」を、9月8日にはMetaが「Muse(ミューズ)」を公開した。AIが私たちの代わりに、クラウド上の「自分のパソコン」で24時間働き続ける。この新しいトレンドは何を意味し、どんな危うさを抱えているのか。考えてみたい。
各社がそろって打ち出した「always」
SpaceXAIのGrok Botから見ていこう。Bloombergによれば、Grok Botは「チャットボットというより、常時稼働する従業員のように振る舞う」よう設計されており、メールへの返信や営業データベースの更新、請求書の処理、ソフトウェアのバグ報告までこなす。
公式文書では、利用者のアカウントごとに1台のクラウドコンピューターが割り当てられ、Bot同士で共有される仕組みと説明している。同社は消費者向けではなく企業向けの道具として位置づけ、各種のAIサブスクリプションに組み込んで提供しているほか、単体のアプリとしても提供する。
出足はまずまずだ。先のBloombergがロンドンでのイベントで示された資料をもとに報じたところでは、9月14日時点で週間利用者は41.8万人に達し、前週比24%増だった。
その後発表されたのが、MetaのMuseである。