新発売の「Apple Watch Ultra 4」を買った。発表時は全然買う気がなかったが「この機能いいかも!」と考えるようになって購入。「Apple Storeオンライン」にて15万9800円で買った。それまで使っていたApple Watch Ultra 2からの乗り換えで、Apple Trade In下取り額が4万2000円だったので、実質11万7800円で手に入れたことになる。
Apple Watch Ultra 4は「チタニウムミラネーゼループ」付きを選んだ。このモデルだけ15万9800円で、他のバンドが付属するモデルは14万2800円だった。マグネット式ではないミラネーゼループことチタニウムミラネーゼループ(2024年発売)にも興味があって購入したのだが……
しばらく使っているが、手っ取り早くザックリした評価を書いてしまうと「Ultra 2から比べたら全体的に高性能化していて満足」である。だが、一点だけ「えぇぇぇ~?」という難点を感じた。
その難点とは「付属のチタニウムミラネーゼループが使いにくい」ということ。単体で買うと3万3800円のバンドだが、率直に言って「マグネット式ミラネーゼループと比べると手首への装着にも長さ調節にも手間がかかる」という感じ。
チタニウムミラネーゼループのバックル部分は「しっかり留めることができるパラシュートスタイル」になっている
バックル部分両端の小さなレバーを同時に押すとロックが外れる
長さ調節はバックル部分の四角いロックを上げて行う
バックル部分の凸側は抜けることはなく、Watchの端で留まる
一見、フツーに良さそうなバンドだと感じたりする。また、Ultra 4とのサイズ的なバランスもよくてキレイ。Ultra 4との質感もマッチしていて、触り心地もいい。抑え気味のデザインの文字盤にしておけば、スーツにも合わせやすいと思う。
のだが、手首に装着するとき、分離したバックル部を両方「手首の平らな部分に乗せる」ようにしないとスムーズに留められない感じ。最初は「なにこのバックルの留めにくさ! もうっ!」くらい鬱憤がたまる。それから長さ調節がメンドクサい。マグネット式のミラネーゼループはマグネット部を持ち上げてチョチョッと長さを調節してマグネット部をくっつければ完了で、状況に応じた「バンドのキツさ調節」を非常にスムーズに行えた。
だがマグネット式でないチタニウムミラネーゼループは、上の写真のようにそのためのロックを外して行う。その機構自体はまあまあ使いやすいのだが、手首に装着した状態で長さ調節をしようとすると、なかなかうまく行かない。いったん外して長さ調節するとスムーズだが、結局のところ「微妙なバンドのキツさ調節」にけっこう手間がかかる感じ。
それからバックルの片端。チタニウムミラネーゼループを手首から外すとき、ちょっと注意しないと、バックルの片端がUltra 4のケースや画面を「カチンと叩いてしまう」ことがある。なーんか傷がつきやすそうな……。まあでも「そういうバンド」として使っていれば、ある程度は慣れてくる。にしても、この使いにくさは……。退化したミラネーゼループって感じで、Appleらしからぬ残念バンドって気がする。
まあこのバンドを「いやいやサイコーだろ」と思う人もあるだろう。ただ、そのバックル部分がけっこう「くせつよ」のバンドであることは確かだ。なので、これからチタニウムミラネーゼループを買おうという方は、事前に装着感や使用感を実物で確認したほうがいいかもしれない。
なんでApple Watch Ultra 4買ったの?
Apple Watch Ultra 4を買った大きな理由は、デバイスが周囲の音や音声をスマートに処理する「Audio Intelligence(オーディオインテリジェンス)」 が使えるから。とくに「Live Rewind」や「Siri Recap」といったAI機能が「これ俺的に絶対役立つヤツ!」と予想している。
ちなみにAudio Intelligenceは最新「S11チップ(と4コアNeural Engine)」を搭載したApple Watch Series 12 / Ultra 4でないと使えない。またペアリングするiPhoneもiPhone 16 / 16 Pro シリーズ以降でないと使えない。「Live RewindやSiri Recapを使いたいっ!」と思ったが使うにはApple Watch Ultra 4あたりを買うしかなかったというわけだ(iPhoneはiPhone 16 Pro Maxを使用中)。
簡単に機能を説明すると、Live Rewindは「さっきの会話をテキストに残す」というもの。Digital Crownを2回押すと、直前15秒間の会話がWatch画面上にテキスト表示される。そのテキストはSiri AIアプリやメモアプリに保存できる、らしい。
Siri Recapは、会議などの会話の要約をテキストとして残せるという機能。AIボイスレコーダーのように会話の全てをテキスト化することはできず(というか「敢えてしておらず」)、AIが長い会話の概要などをテキストとして示してくれる。
どちらもAIボイスレコーダーのように「長い会話の完全な文字起こし」や「話者の区別」が行われないのは、プライバシー保護に配慮してのことだそうだ。ほか、同様にさまざまな「プライバシーを守るための機能」が実装されている、らしい。でもこれらは日本語でまだ使えないのだ。iOSなどのアップデートにより2026年内~2027年に日本語で使えるようになる、みたい。
ともあれ、このAudio Intelligenceがなかったら、たぶんApple Watch Ultra 4を買っていなかったと思う。「Audio Intelligenceが使えればアレが解決されるハズ!」と踏んだので購入した、と言ってもあまり過言ではない。
アレ、というのは「会話の聞き逃し」など。たとえば先日、見積もりを依頼した建築業者が来て名刺を出しつつ「○○さんの△△に◎れて来ました~」と言ってすぐ下見作業を開始した。俺は「あぁ依頼した見積もりの件か」と思って作業を見ていたが、その後に業者が帰ったあとに名刺をよく見ると「えっ? 依頼した業者じゃない!」と発覚。謎の人物が下見をして帰っていったのだが、その後数時間「あの人誰ぇ~?」と不気味で不安なモヤモヤが残った(結局は問題なく解消されたが)。
この件で業者が言った「○○さんの△△に◎◎れて……」という部分が聞き取れなかったのだ。聞き直そうとしたら業者が速攻で作業を開始したので「まあいいか」って感じでそのままに。結果、業者が帰ったあとの数時間の不気味で不安なモヤモヤにつながったというわけだ。
こういう場合に、Apple WatchでLive Rewindが使えたら「いまなんて言ったのか?」をAIに文字起こしさせることができる。Siri Recapを使えば、全部の会話の概要をテキストで確認することもできるだろう。で、こういうよーなケースが近年の俺には多いのだ。「うっかり聞き逃し」というよりも「さっき言われたことに鍵がある」「このあいだの会話のなかに正解が潜んでいたはず」という「後から気づく会話のなかの大切な情報」みたいな。だからといって、たとえばPLAUD NoteのようなAIボイスレコーダーを毎度使うのも大げさだし、「使っておけば絶対正解を残せるハズ」と予見できるわけでもない。
雑談のような会話のなかに潜む「有効な情報」はけっこうあると思うのだが、それを記録するスマートな手段がどうも見つからないでいた(見つけようともしていなかったが)。そんな状態でAudio IntelligenceのLive RewindやSiri Recapを知ったら「うぉぉぉ~これぞ俺的に超絶使いたいAI機能!」と思ったというわけだ。
電池が長持ち、少し薄くなり、画面もちょっと見やすい
Apple Watch Ultra 4を使い始めて「これはイイね!」と思ったのは、まずバッテリーライフが延びたこと。俺の場合、Apple Watchを満充電にした状態で装着して外出するが、帰宅してUltra 4のバッテリー残量を見ると「あ、電池がUltra 2ほど減ってない」と毎回思う。
Ultra 2のバッテリーの保ちは通常使用で最大36時間、低電力モードで最大72時間。Ultra 4は通常使用で最大50時間、低電力モードで最大84時間となっている。このくらいバッテリーがもつと多くのケースで「やっぱりUltra 4ってけっこうスタミナあるんだなぁ」と実感できて嬉しい&電池切れの懸念が大きく払拭される。
Ultra 2と比べると、Ultra 4のバッテリーは「かなり余裕がある」という印象に
Ultra 2と比べると、Ultra 4のケースはちょっとだけ薄くなっている。Ultra 2は厚みが14.4mmだが、Ultra 4は12.0mmになった。僅かな差だが、使っていると「あれ? Ultra 2のときはケースが袖に引っかかることが多かったけど、Ultra 4はそういうことが減った?」みたいな小さな変化に気づく。Watchをどこかに「カコン」とぶつけてしまうことも、なんか減ったような気がする。手首へのフィット感がよくなったようにも感じる。
Ultra 4とUltra 2は、見た目もサイズ感も「判別が難しいほどソックリ」で裏面のセンサー部を見ないと区別できないレベル。でも微妙に厚さが変わり、それが小さな使用感の差になっているようだ
Ultra 2と比べると、Ultra 4は画面サイズが僅かに大きくなり、解像度も僅かに高まっている。Ultra 4のほうが画面周囲の額縁(ベゼル)部分が僅かに細くなっているからだ。ちなみに解像度は、Ultra 2が410×502ピクセルで、Ultra 4が422×514ピクセルとなっている。
だが両方を並べて見比べないと、その差は実感できない。明るさは同じ(最大3000ニト)で、画面サイズもほぼ同じなので、ぶっちゃけ「見比べても同じ」に見えがち。
ただ、Ultra 4の画面には「広視野角OLED(LTPO3)」が採用されているので、斜めから見ると「あぁUltra 4のほうがちょっと視認性が高いかな」という印象になる。暗い環境だと「すっごく斜め」から見ても表示内容がだいたいわかって便利だ。
という感じで、2世代前のApple Watch Ultraから乗り換えても、スマートウォッチの新たな利便としては「バッテリーは保ちがかなりよくなった」くらい。Ultra 2でも十分高性能ではあった。ので、AI系機能に価値を感じないのなら、やや古いApple Watchでも大きな不便はないのかもしれない。
今さら「Apple Watch Ultraって頑丈!」などと気づいた件
Ultra 2からUltra 4へ乗り換えたわけだが、乗り換え作業時、久々にジックリとUltra 2本体を観察した。Ultra 2とUltra 4の違いを見つけるべくルーペで観察。それでも前述のように「ほとんど違いがない」くらいの気づきしかなかったが、しかし「Ultra 2って頑丈なんだ!」ってコトを今さらながらに痛感した。
というのはUltra 2表面にほとんど傷がなかったから。というか、最初に3倍のルーペ(ハードウェア表面の超小さい文字をバッチリ拡大できるレベル)で観察したときに「まったく傷がない!」と思った。
Ultra 2を使用開始したのは2023年9月で、カバー的なものは使わず「裸」で使っていた。約3年使ってきたわけだが、それでも無傷ということに「ホントか?」と驚いた。そこでさらに倍率の高い9倍のルーペ(肉眼では絶対見えないレベルの構造などがわかる/顕微鏡の世界にやや近い)を使ってみたら、やっと数カ所の小傷を発見できた。
大きいほうが最初に使った3倍ルーペで、小さいほうはさらに詳しく確認するために使った9倍ルーペ(いわゆるキズ見の類)。9倍ルーペで初めて小傷を見つけたが、それもで6~7カ所だった。そのうち1カ所は「当てる光の加減では少し光る」ので(位置がわかったから)肉眼でも視認できるようになった。それ以外の傷は肉眼では見えない
そうしてUltraシリーズの頑丈さを知ったわけだが、同時にもうひとつ気づいたことがあった。それはUltra 2の画面に貼っていた保護フィルム(硬質のガラスフィルム)についてだ。TommyBearというブランドの2枚で1599円の保護フィルムを約3年間貼っていたのだが「そういえば一度も剥がれなかった」と驚いた。
思い返すと、UltraシリーズでないApple Watchを使っていた頃は、けっこう頻繁に保護フィルムが剥がれていた。Ultraシリーズ以外のApple Watchは画面のエッジがカーブしているので、保護フィルムの類は全体的に剥がれやすいのであった。一方、Ultraシリーズの画面はフラット。保護フィルムもガラスフィルムタイプが多く、そういう製品なら剥がれずに長もちするようだ。
前述のTommyBearブランドの2枚で1599円の保護フィルムは、1枚で3年間使えてしまった。なので1枚余っている。そこで「イケるかな~?」という感じでUltra 4に貼ってみた。結果、ほぼ問題なく流用できた。
Ultra 2用として買った保護フィルムだったが、Ultra 4にほぼ問題なく貼れた。画面をカバーしきれていないハズだが、肉眼では画面のどこがカバーできていないかは見えないレベル。ちなみにUltraシリーズ用の保護フィルムは、枠付きタイプが主流となっているようだ。Ultraの画面に(保護フィルム付きの)枠を当てて指で押さえるだけでズレることなく貼れるタイプである
といった感じのApple Watch Ultra 4。今後、前述のAudio IntelligenceのLive RewindやSiri Recapが日本語で使えるようになったら、たぶんUltra 2のときより装着時間が長くなると思う。ガンガン使っていく感じになると思うが、改めてUltraシリーズの頑丈さを知った現在、まだAI機能を使っていないのに、なーんか強い満足感に包まれている俺なのであった。