2026年08月31日 08時00分
AI

多くの人々が日常的にチャットAIやコーディングAIとやり取りするようになっており、「人間よりAIと会話(チャット)している時間の方が多い」という人もいるはず。「The load-bearing vocabulary of Claude」というウェブサイトは、GitHubのプルリクエストで使われている言葉が、AIの影響を受けていることを示唆しています。
The load-bearing vocabulary of Claude
https://louisabraham.github.io/load-bearing/

GitHub – louisabraham/load-bearing: The load-bearing vocabulary of Claude: cluster analysis of GitHub pull requests · GitHub
https://github.com/louisabraham/load-bearing
Claude’s “load-bearing” vocabulary charted – Boing Boing
https://boingboing.net/2026/08/27/claudes-load-bearing-vocabulary-charted.html
近年はソフトウェアエンジニア業界におけるコーディングAIの利用が増えており、コードに添えるコメントや説明もAIを活用して書いている開発者が多いとみられます。そこでAIエンジニア兼研究者のルイス・エイブラハム氏は、GitHubのプルリクエストを分析して、「生成AIがよく使うと思われる言葉」がどれほど増えているのかを調査しました。
エイブラハム氏は2025年1月以降、1日あたり1000件のGitHubプルリクエストをスクレイピングして、文章中で使用されている単語についての傾向を分析しました。この際、ログイン形式から人間のものではないと思われるアカウントや、ボットやAIによるものであると明記されているアカウントの文章は除外されたとのこと。
そして、50以上の異なるアカウントで用いられた単語を語彙(ごい)として登録し、使用されている語彙に基づいて、プルリクエストを10個の語彙クラスターに分類しました。これまでに595日分のデータが収集され、調査されたGitHubプルリクエストは46万件を超えています。
以下のグラフは、10個の語彙クラスターの比率を2025年1月6日~2026年8月17日の時間軸で示したもの。赤い色で示された2026年に急増した1つの語彙クラスターが、記事作成時点では人間が作成したと思われるプルリクエストの40%以上を占めていることがわかります。

2026年に急増した語彙クラスターにみられる特徴は、「AIエージェントが頻繁に使う語彙や言い回しを多用する」という点です。エイブラハム氏が作成したウェブサイト「The load-bearing vocabulary of Claude」では、この語彙クラスターにおける代表的な語彙について見ることができます。
代表的な語彙のひとつが「load-bearing(耐荷重性)」です。

プルリクエストにおける特定語彙の使用頻度を示した隣のグラフを見ると、「load-bearing」という語彙は2026年に入って使用頻度が急増していることがわかります。「load-bearing」はコーディングAIによくみられる言い回しであることが知られており、「Claudeが『load-bearing』と言うのを止める方法」を解説する記事もあるほどです。

「load-bearing」以外にも、「plainly(明白に)」や「quietly(静かに)」といった語彙が、AIとみられるアカウントがよく使っている語彙に挙げられています。

「The load-bearing vocabulary of Claude」はソーシャルニュースサイトのHacker Newsでも話題になっています。
Show HN: The load-bearing vocabulary of Claude | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=49461817
あるユーザーは「今後、人間は徐々にLLM(大規模言語モデル)の言語、あるいは少なくともLLMとのやり取りから生じる特定の言語的癖を身につけていくのではないかと考えています」と述べ、人間が使う言葉や言い回しがAIの影響を受けて変化していく可能性があると指摘しました。
