AI「Grok」が一時暴走、意味不明な回答を連発 – CNET Japan

 「Grok Lite」を先週に利用した人は、まったく意味をなさない長大な回答にさぞ驚いたはずだ。普段の回答より少しひどい程度とはいえ、ユーザーが騒然となったのも無理はない。

 問題が生じ始めると、複数のユーザーがRedditに「Grokが正気を失った」と投稿した。挙動が異常だったためだ。最初は正常に応答するものの、やがて不具合を起こし、支離滅裂な長文を延々と返すようになった。影響はモバイルアプリではなく、Grokのウェブインターフェースに限られていたようだ。

 Grokはごく妥当な質問に対し、「一部はローカルだが追加で、安全フォントだが適切なら、研究ではすでに接着剤を使う」と答えた。

 ユーザーが「X」上でGrokに直接、問題の原因を尋ねたところ、Grokは「この支離滅裂な言葉の羅列は、まれに発生する一時的な生成上の不具合だ」と回答し、ブラウザのタブを再度読み込むか、新しいチャットを始めれば解決できると説明した。この方法で多くの場合は正常な状態に戻ったようだ。

 米国時間8月21日の時点では、不具合による異常な応答は収まったとみられ、米CNETでも問題を再現できなかった。

LLMも故障することはある

 xAIが技術的な詳細を明らかにしていないため、不具合の原因は不明だ。Grokの振るわない性能や減り続けるユーザー数、最低水準の満足度を揶揄するのは楽しいかもしれない。しかし実のところ、その正体はコンピュータ部品とコードの組み合わせにすぎず、壊れることもある。

 「ChatGPT」と「Gemini」でも2024年に同様の問題が発生し、ありふれた質問や作業に対して理解不能な回答があった。「Claude」も2025年に奇妙な挙動を見せたが、影響はコーディング目的の場合に限られていたようだ。

 結局のところ、すべての大規模言語モデル(LLM)は、似た仕組みで動く「次の単語当て」のようなものだ。チャットボットは複雑な数式を使い、回答で次に続く可能性が最も高い単語を予測する。この処理が破綻すれば、意味不明な文章が生まれる。コードの不具合であれ、計算上の異常であれ、破綻は処理のどの段階でも起こり得る。

 AI企業はこうした問題の詳細を伏せる傾向があり、xAIもGrokについて同じ対応を取っているようだ。つまり、悪いのはユーザーではない。Grokの方だ。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。

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