アマゾン、次世代AIモデル開発に向け「AGIピボット」を加速…世界最大級のデータセンターを構築へ【内部文書を入手】 | Business Insider Japan

「当社は常に、顧客やチームの多様なニーズに応えるため、データセンターインフラの設計・アップグレード・改善を行っています」とアマゾンの広報担当者はBusiness Insiderに語った。

「この取り組みにより、速度、コスト、持続可能性が向上し、AWS上でモデルをトレーニング・提供するための演算需要の増大に対応できます」

AGIスーパークラスター

計画文書は、アマゾンが次のフロンティアAIモデル開発に向けた演算能力の拡大を急いでいることを示唆している。

ある更新資料には、6000台以上のTrainium搭載AIサーバーを設置する「緊急要請」があり、これによりローンチスケジュールが数週間前倒しになったと説明されている。この文書によると、前倒しされたスケジュールは、通常12月初旬に開催されるアマゾンの年次カンファレンス「re:Invent」に向けて次のAIモデルを準備することを目的としていた。

文書にはまた、アマゾンが「AGIスーパークラスター」と呼ぶものへインディアナ州キャンパス全体の演算リソースを統合し、パフォーマンスを最大化する「より大規模で効率的な」AIシステムを構築する広範な取り組みも記されている。

そのため、アマゾンはネットワーク、ストレージ、光ファイバーインフラを再設計し、複数のデータセンターが一体として機能するようにしている。

このプロジェクトでは、既存の建物の一部をアマゾンが「アネックス(Annex)」と呼ぶ施設に転換し、独立して運用するのではなく、隣接するデータセンターと接続してコアネットワーク機器を共有できるようにする。一部の施設では、旧型のTrainium 2システムを新型のTrainium 3サーバーに置き換える計画もある。

フロンティアAIへの注力強化

アマゾンはAI投資を大幅に拡大している。AI演算需要が利用可能な設備を上回り続け、一部コンポーネントの価格が上昇する中、同社は最近、2026年の設備投資見通しを2000億ドル(約32兆円、1ドル=160円換算)から2200億ドル(約35兆2000億円)に引き上げた。

今回のインフラ整備はアマゾン社内のより広範な動向に沿ったものだ。Business Insiderはこれまでに、同社が「フーディニ(Houdini)」や「タイタス(Titus)」などのプロジェクトを通じてAIインフラのアップグレードを推進しながら、AGI部門を新たなフロンティアモデル開発体制へと再編していることを報じていた。

この施策は、アマゾン社内におけるTrainiumの重要性の高まりを示している。先週、同社はTrainium AIチップとGravitonプロセッサーを含むカスタムチップ事業が、前四半期の予測である200億ドル(約3兆2000億円)から増加し、年間売上高250億ドル(約4兆円)超のペースで推移していると発表した。

計画文書はまた、アマゾンの次のフロンティアモデル開発に何が必要かを垣間見せている。文書では、マルチモーダルAIトレーニングを支援するためのデータストレージ拡張が求められており、これには大量の高解像度画像の処理とモデルの進捗の繰り返し保存が必要となる。

この取り組みに詳しい関係者は、先月のAGI部門での人員削減にもかかわらず、プロジェクトの進行は「減速していません」と述べた。

アマゾン、AIデータセンターの「未来対応」競争に参戦…AWS社内文書から判明した「タイタス・プロジェクト」の全容 | Business Insider Japan

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