Microsoftが従業員によるAI利用を制限する動きに出る – GIGAZINE

2026年08月06日 12時25分
AI


AIの業務利用が盛んになるにつれ、一部の企業ではAIを大量に使用する従業員の評価を上げるという文化が成立しつつあります。そんな中、Microsoftが従業員に対して「AIを大量に使えばいいわけではない」とする忠告のメールを送ったことが分かりました。

Microsoft Tells Engineers ‘Tokenmaxxing Is Not What We Are Optimizing For’
https://www.404media.co/microsoft-tells-engineers-tokenmaxxing-is-not-what-we-are-optimizing-for/

Microsoft tells engineers to curb their token-burning enthusiasm
https://www.theregister.com/ai-and-ml/2026/08/05/microsoft-tells-engineers-to-curb-their-token-burning-enthusiasm/5283482

‘Tokenmaxxing is not what we are optimizing for’: Microsoft tells engineer to calm down on AI usage | TechRadar
https://www.techradar.com/pro/tokenmaxxing-is-not-what-we-are-optimizing-for-microsoft-tells-engineer-to-calm-down-on-ai-usage

AIを積極的に活用しようとする企業では、従業員が可能な限りAIトークンを使用し、その使用量を生産性の証明と見なす「トークンマキシング」と呼ばれる文化が形成されています。

Microsoftでは、こうした文化を制限する動きが見られています。海外メディアの404 Mediaが入手した社内メールによると、Microsoftのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるジェイ・パリク氏は、従業員が必要以上に大量のAIトークンを消費することを避けるよう通知しているとのことです。


パリク氏は「トークンマキシングは我々が目指すものではありません。私は、すべての従業員が顧客と事業にとって意味のある成果を最大化することに注力してほしいと考えています」と指摘。「そのため、社内ガイドラインを更新し、他の重要なリソースと同様の規律をもってトークン支出を管理します」と続け、トークンが使い放題だった状況を変えることを示唆しました。

またパリク氏は、Microsoftが社内で利用するAIモデルを低コストなOpenAI GPT-5.6へ変更するとも述べました。

加えて更新された社内ガイドラインを通じ、2026年7月以降、Microsoftの各部門には「AIトークン予算目標」が設定され、従業員は自身のAI利用額を追跡できることが改めて周知されました。

トークンマキシングは他の大手テクノロジー企業でも問題となっています。特に有名なのはUberで、AnthropicのClaude CodeやCursorのようなエージェント型ツールの利用が急速に広がった結果、2026年分として確保していた年間AIコーディング用トークン予算をわずか4カ月で使い切ってしまったことが報じられています。

Uberは従業員がAIツールを使い過ぎたことで「1人あたり各ツール月額24万円まで」という制限を設けている – GIGAZINE