Google Cloudは、生成AIによる信頼できないコードの実行を安全に隔離して実行できる環境を瞬時に起動させることができる「Cloud Run Sandboxes」(以下、Cloud Runサンドボックス)をパブリックプレビューとして公開しました。

生成AIは信頼できないコードを実行する
生成AIに何らかのタスクを依頼した場合、生成AIはそのタスクを実行するために何らかのコードを生成して実行したり、ヘッドレスブラウザ経由でWebにアクセスしたり、データを参照し保存するためにファイルにアクセスしたりすることがあります。
しかし生成AIによるこれらの操作は、必ずしも信頼して実行できるものではありません。
場合によっては必要以上に大きなコンピューティングリソースを要求したり、無限に処理が終わらなかったり、不正なWebにアクセスしたり、間違って重要なファイルを消したりする可能性があります。
そのため、生成AIを安全に利用するためには安全に隔離された実行環境を用意することが求められます。
そして短時間で多数のタスクを生成AIに処理させるには、安全に隔離された多数の実行環境を瞬時に用意できることが理想的です。
隔離された実行環境を瞬時に起動
今回パブリックプレビューとなったCloud Runサンドボックスは、こうした生成AIがタスクを処理する際に要求される、安全に隔離された実行環境を瞬時に用意できる機能を実現します。
説明によると、以下のような隔離環境が用意されます。
認証情報および環境の分離
サンドボックスはCloud Runサービスの環境変数にアクセスできず、Google Cloudメタデータサーバを呼び出す能力もありません。
ネットワークのアウトバウンドはデフォルトで拒否
サンドボックスはデフォルトでネットワークのアウトバウンドを拒否します。万が一悪意あるサーバに接続しようとしてもブロックされ、明示的に許可されたときだけアクセス可能になります。
安全なファイルシステムオーバーレイ
サンドボックスはコンテナのファイルシステムの読み取り専用ビューで動作し、ファイルシステムに対するすべての変更は一時的なメモリオーバーレイに書き込まれます。サンドボックスの実行が終了すると、生成されたすべてのファイルは破棄されます。ただし再利用するために必要に応じてファイルのインポートやエクスポートは可能です。
Cloud Runサンドボックスの実行は、次バージョンのAgent Development KitおよびComputeSDKでサポートされる予定です。
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サーバレス基盤は、瞬時に起動し、多数のAIエージェントが並列に稼働していてもスケーラブルに対応できるサンドボックス環境を提供する基盤として適しているといえます。
参考:AWS Lambda MicroVMs登場。サーバレスの手軽さでステートフルかつ隔離された実行環境を提供