写真1:Jim Spellman/WireImage、写真2:Chung Sung-Jun/Getty Imagesマイケル・バーリ(Micheal Burry)は、AIトレードの強気シナリオは大きく矛盾していると見る。エヌビディア(Nvidia)とAIハイパースケーラーとではベストケースが異なるという。AI強気シナリオでは「両者にとってベスト」ケースを描くが、バーリはそのような結果には否定的だ。
マイケル・バーリは、AI強気派の投資家たちに対し、将来の現実を見ろと主張する。
『世紀の空売り』で有名なこの投資家は7月第1週、エヌビディア(Nvidia)とテスラ(Tesla)およびiシェアーズ半導体ETF(SOXX)に対する新たな空売りポジションを構築したことを発表した。さらに7月9日には自身のSubstackに、AIトレードの中核は矛盾しているとの見方を投稿している。

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「ハイパースケーラーは、恒久的な需要成長と3〜4年間の一時的な支出増加を、同時に請け負っている」とバーリは記した。「エヌビディアには恒久的な需要成長が必要である一方、ハイパースケーラーはインフラ整備を3〜4年で概ね完了させなければならない」
バーリは、エヌビディアには、高価格なAIチップに対する事実上無限の需要サイクルが必要だと説く。だが、同氏は、このエヌビディアの現在と将来の収益の間に乖離が生じつつあると見ている。
「エヌビディアの収益成長は概ね本物だが、供給のボトルネックが解消されれば――それがどのような形で、いつ起きるにせよ――エヌビディアはいまのような収益を繰り返し上げられなくなる。それにより、新旧両方のチップにおける希少性プレミアム性は剥落し、利益率も押し下げられるだろう」とバーリは述べた。
バーリの見方では、この需要サイクルの延命がエヌビディアには支援材料になり得る。一方、メタ(Meta)、アマゾン(Amazon)、マイクロソフト(Microsoft)といったハイパースケーラーにとってベストシナリオは、巨額の設備投資の支出サイクルが数年以内に終息するという、まったく異なるものだ。
バーリは、エヌビディアのチップを購入している企業が抱える課題を指摘した。AIの設備投資額はデータセンター建設ブームの中で急増し、フリーキャッシュフローが大幅に悪化している。
どれだけの期間、これほど巨額の投資に対するリターンが上がらなくても耐えられるかには、投資家も懸念しており、バーリも同様だと述べた。
「ハイパースケーラーのフリーキャッシュフローはすでにゼロに近づきつつある」という。「報告上の利益は存在するが、それは長期の減価償却費によるところが大きく、親会社に帰属する利益を伴っていない」
バーリはまた、AI強気派は「第三の扉」が開かれるシナリオ――需要が無限に増加すると同時に、支出が抑制され、ハードウェアメーカーと設備投資を実行する企業の双方が恩恵を受ける――を描いているという。だが、バーリはそのようなシナリオなどないと見ている。
「第三の扉などない」と同氏は述べた。

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